FPのひとりごと
▼本命は誰だ?
あの頃のボクの本命は誰だったんだろう
クソ忙しい中を縫って
思い思われふりふられをくりかえしていたが
いずれ濃密な時間を過ごした… 濃密?
いや結果的には濃密だったのかもしれないが
それは濃密ではなく疾走した刹那の時間の積み重ねだった
ずーっとノンストップで走り続けていただけだった(←オマエはマグロか!)
広報部のKさん ギャル風 ゆきぽよ似 かなりタカビー
ちょっと近づける感じではなく 視線もきつかったが
寿退社すると聞いて お祝いに駆けつけたところ
ボクの耳元で囁いた
『もっと早く出会いたかったわ💛』
リアルに受けちゃいけないのはわかっていたが まあ秒殺(された)
ちょっとした送別会のお開きで
『今度車で迎えに来て💛』 と
後さき考えずに
『ハイ!』 と答えたが
人妻(になる予定)だし ボク車持ってないし…
ちょっと背徳と人生崩壊の匂いがした 〜くわばらくわばら〜
本社の新人女性の中にミッション系女子大卒のIちゃんがいた
早大卒のカレシがいたが 別れたと言ってた
セクシーとは対極にある美少女系のルックス
単純に好みでした (←守備範囲広すぎやろ! 誰でもええんかい!)
ある日 自宅に☎をした
単刀直入に 『つきあってくれない?』(厚顔無恥∞)
『やだ!』
すぱっと断られた
悔しいというより爽快感が残った 見事にフラれた
秘書課というのは社長直属の部署だ
だから美人の宝庫(優秀なのは当たり前)
気障な課長の目が光る中(部下に手出すんじゃねえぞ!)
やはり2人の美女が穏やかな笑顔で迎えてくれた
お目当ては同期のNさん
スレンダーな大和撫子風のお嬢さん
話をしてみると 控えめでおとなしい印象 見た目通りだ
こういう女性は男の妄想を掻き立てる
(↑オレの色に染めてみたい みたいな)
結婚したら まちがいなく良妻賢母だ
もちろんど真ん中ストライクで好きだったのだが
恥も外聞もなく攻め込むだけが取り柄のボクが
なぜかうじうじしてタイミングを逃し
ついにアプローチすらできなかった 後悔MAX!
結局(薬局 放送局)本命は不在
っていうか みんな本命
そして みんな大好き
四十年たっても色あせぬ青春模様
できれば同窓会でもやって旧交を温めたいものだ
2020.12.23:tnw
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