FPのひとりごと
▼電通の悲劇A
こんなことを言ったら 当局に目をつけられるだけでなく
大多数の方々に大顰蹙を買うのは間違いないのだが
私は残業を屁とも思ってなかった 法定内・外を問わずだ
実際 “働いていない時間”が月150時間だったこともある
それは 休日なしで毎日19時間働いていたということになる
もう時効だから言えるけど 事実だ
このレベルになると 家に帰ることは物理的にほぼ不可能で
必然的に 会社のソファーがねぐらになるのであった
この時は 勿論 命令残業ではなかったのだけれど
溢れ出てくる仕事に対応するには これしか手がなかったのだ
若かったとはいえ さすがに心身ともに極限状態にはあったけれど
さりとて “やらされてる感”はまったくなく
滲み出る疲労感の中に 充実感すら感じているのであった
これがわが世代の時代遅れの仕事観だ
ちょっと極端とはいえ そういう時代だったのだ
営業マン同士で『今年はもう○カ月も休んでねえよ』
『オレなんか○カ月だぜ!』みたいな会話が普通に交わされていた
そういう時代の末端社員が 今はそこいらじゅうの会社の役員だ
だから 歪んだ時代遅れの労働観がまかり通るのだ
電通の悲劇を二度と繰り返させないためには
こういうところから改めていくしかない
そうしないと 結局トカゲの尻尾切りでおわってしまう
2016.11.12:tnw
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