FPのひとりごと
▼病棟のXmasツリー
先週末 リハビリに通っている総合病院でX'masツリーを見た
『もう!』 『いやっ だよなー・・』という気持ちとともに
なんとなくブルーなものがさざ波のように押し寄せてきたのであった
そういえば・・
私が事故でこの総合病院に入院したのが 7年前の冬のこと
救急車→ICU→HCU→一般病棟で2か月間の入院だった(その後転院)
病院で迎えるクリスマスは 勿論初めての経験であったが
あんなにうら寂しいクリスマスも初めての経験だった
あれは経験したことのある人でないと絶対理解できないと思う
寂しいとか切ないだけのクリスマスなら そこいらじゅうにあろうが
病棟(入院)で迎えるクリスマスのは そりゃハンパないもんだった
院内 特に病棟の中というのは かなり特殊な空間だ
どんよりした空気が流れる中に 点滴とかの電子音が常に鳴っている
ずーっといると それが結構こたえる 精神的にまいってくる
夜中に少しドタバタしたかと思うと 同部屋の患者が亡くなっていたりする
きのうまで 病室で仲良く話をしていたのに・・
そんな中で 私のように治る見込みのない入院患者は
将来が見えなくて 漠たる不安を常に抱えている
夕食後 人気のないホールに一人で降りてみる
非常灯だけで薄暗いホールに X'masツリーのライトが点滅している
だめでしょ このロケーション
当然のように 我がテンションは下がりに下がる
イブの日に エレベーターの階数を押し間違えて小児病棟に降りた
どうせだからと フロアを一周してみた
廊下の壁には サンタやアンパンマンの手作りの絵が一杯だったが
病室からは 話し声はおろか咳さえ聞こえない
そして そこにもX'masツリーが・・
病室でクリスマスを迎えなければならなかった子供たち
どんな思いを胸にしまいこんでいるのだろうか・・
せつないのである 病棟のX'masツリーは
2014.12.07:tnw
⇒HOME
copyright/tnw
powered by samidare