FPのひとりごと

▼受験生愚考伝・・I

成り行きで受験し



偶然となんらかの錯誤と運命のいたずらで合格し



隣県というだけで 他に何の縁もない大学に入学することになったTクン



まあ 運命に身を任せてはみたものの 夢見たキャンパスライフとは程遠く



失意のまま一年が過ぎた翌春の2月



一浪していた同級生Sが『受験するから泊めてくれ』と言ってきた



広さ四畳の部屋だったので 大きな顔はできぬまでも



一応 大学生の先輩として 余裕をかましてOKを出した



が なんと やつめ もう上智が受かってるなどとぬかす



ならばなにもこんなド田舎の駅弁大学など受けるまでもなかろうに



やはり 親が最後の望みを託して受験を命令(懇願?)したとのこと



自分と似たような境遇? 救ってやらねばと Tクン男気を出した



出前でカツ丼などを食わした後 気を使って外出しようとしたら



Sめ 『麻雀しよう!』などと言い出す



『オマエ立場わかってんのか!』などと言ってはみたものの



その気持ちわからんでもないし 逡巡をしていると



情報を仕入れた同胞たちが都合よく集まってくる



メンツはそろうし 春休みでみんなヒマだわで



なんとあろうことか 翌日に受験を控えた予備校生と卓を囲むことになる
2014.03.06:tnw

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