FPのひとりごと

▼受験生愚行伝・・G

一期校の受験のことなど もうとうに忘却の彼方に追いやっていた頃



表面的には 二期校受験のスタンバイみたいな顔をしながら



裏では 代ゼミや駿台のパンフを取り寄せては いろいろと思案するTクン



バイトしながらの予備校生って やっていけるのか・・ とか



どうにもならんのなら 読売奨学生もあるな・・ とか



そんな折 一期校の合格発表があった(ようだ)



(不)合格電報など 当然のように手配していないし



ラジオでの発表(昔はあったんです)も勿論聞くはずもない



FMで大音量でハードロックを流していたので



両親は 傷心の息子がヤケになってると思っていたようだ



電話が鳴った



一緒に受験した友達からだった



いきなり 『おめでとう!』と言われた



まったく意味が分からず 『なにが?』と言ってしまった



意味不明というか 青天の霹靂というか 支離滅裂というか



もう一度『合格おめでとう!』と念を押されて初めて気づいた



合格しちゃってんじゃないかって風なことを言われていることに



いや でも どう考えてもあり得るはずがないので




『いや 絶対そんなはずはない!』と断言したら



『ラジオでオマエの名前をしっかり発表してたよ!』と返された



『 ・・・・・ 』 返す言葉がなかった



とてつもない驚きの後に Tクン妙な感覚にとらわれた



人生を動かす歯車が 自分と無関係な次元で回りだしているという・・



そこから Tクンの人生は予期せぬ方にガガガッと動き始めるのでした
2014.03.04:tnw

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