FPのひとりごと

▼って もう44年前かよっ!I

マグヌッセン−(エキシビション)−『雨にぬれても』 で



我がオリンピックフィーバーは最高潮に達した



ランナーズハイならぬオリンピックハイみたいなもんだった



ほぼ全ての競技を観戦し 閉会式まで瞼に焼き付けた



オリンピックが終了しても その熱が冷めることはなく



各TV局でやっている 五輪総集編をすべてチェックし



表紙がベニヤ板みたいに厚い かなり高額な記念写真集も購入した



たぶん お年玉+貯金をすべてはたいたのではなかろうか



そして 生まれて初めてラブレターを書いた



宛先は もちろん ジャネット・リン



13才の中坊が 英語で初めてのラブレターを書くって



やっぱりどう考えたって 熱に冒されているとしか思えない



和英辞典に首っ引きで 熱い熱い思いを綿々と綴った



たぶん 英文としては意味をなしていなかったのであろうが



その並々ならぬ思いの丈だけは ジャネットにも伝わったのではなかろうか



最後はもう表現が見つからなくなって



 “ I LOVE YOU ” と綴っていた



って・・ みもしらぬ異国の中坊にコクられたジャネット・・



ご迷惑をおかけいたしやした




ひらにひらにご容赦を!! 熱のせいですだ 熱の




(っていうか いちいちチェックしてねえよなあ・・)




郵便局で ドキドキしながらエアメールで発送して数か月




もういいかげん熱も冷めかかっていた頃




私宛の一通のエアメールが届きました




差出人は イリノイ  シカゴ  USA ・・・ って




うぉーーーーーーーー  ジャネット・リン!!!!!




いやいやいや まさかの生ジャネットから返信が来たのでした




舞い上がりましたがな 13才のボク 天にも昇らんテンションです!




とるものもとりあえず 興奮状態のまま開封しました




すると 印刷されたレターが入っていました(若干トーンダウン)




中身は 中学生の英語力では なかなか理解困難なものでしたが




ぼんやりとわかるのは 神(GOD)がどうのという部分が殆どだということ




“Thank You ! I Love You, Too.”




などという生臭い表現は一切なかったということ(かなりテンションダウン)




でも 最後のサイン(署名)だけは自筆でした(若干持ち直し)




舞い上がったその分だけ 現実に戻るのあっというまで




13才の初恋は ここでシュッと火が消えてしまいました




でも ジャネットへの思いは 永遠にわが胸に刻まれたのでした





  *後年 ジャネットが結婚してから来日したのですが


   

   そのふくよかな(かなり太った)お姿を拝見し




   なんともいえない気持ちになったこと・・



   これも一生忘れられません
2014.02.22:tnw

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