FPのひとりごと
▼それぞれの老後・・
私が車椅子生活になって もう丸六年になる
いろんな施設や病院やヘルパーさんにお世話になる毎日だ
介護保険のサービスを受ける年齢にはまだなっていないが
周りの介護や介助がなければ 生活していくことはままならない
なので 他人より約二十年早く老後を迎えてしまった感じだ
といっても 老け込んでいられない環境にいるので
(現役+老後)÷2 みたいな生活を日々送っている
かつて懇意にさせてもらった二人の人が老後を迎えた
でも それは本人の意にそわない迎え方だったような気がする
Tさん まだ60歳になったばかりだ
Iさんには 若い頃 東京でお世話になった
40代で地元中堅企業の管理職をしていたが 事情があって離職し
最近は食品関係の販売の仕事をしていた 自営業だ
私が車椅子生活になったことを知り なにくれとなく気遣ってくれた
とはいってもご本人 性格は豪放磊落そのもの
言い方を変えると どんなときも“GOING MY WAY”
あまり他人のこと(ペース)を考えてくれない
先日 病院から携帯に電話が入り アパートを探してくれ と言う
見舞がてらに出かけてみると 軽い脳梗塞で入院していた
でも これがほんとに入院患者? みたいに元気で唖然としたのだが
長年連れ添った奥さんに 家を出てって と言われたと聞いて愕然とした
詳しいことはわからないが 奥さんの方から別れを切り出されたらしい
病後の体で 仕事も家も家庭も失ったらどうするんだろう と心配したが
本人 けろっとしたもんで なるようにしかならないと泰然としていた
つい先日 本人が事務所にやってきた 勿論アポなしで
生気の抜けた あまりのやつれた姿に呆然とした
聞けば 出て行かぬ夫に業を煮やして 奥さんの方が出てったという
現在無職のIさん 病後なのに一人暮らしになっちゃった・・
あの いつも底抜けに明るくてウザイIさんがやつれきってる
かける言葉がない
「 どうすんの? 」
「 ・・・・・・・ 」
人生って とことん残酷だ
2013.11.09:tnw
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