FPのひとりごと

▼1億円を71,300コ!?・・N

例えば どこかの国の「三代目」に思いをはせてみる

ある日 二代目である父に後継者として指名されてしまう

彼がそれを望んでいたのかどうかはまったくわからないし 

そこに至るまでの確執や暗闘の如きものがあったのかも不明であるが

まだまだ遊びたい盛りの弱冠20代で 大名跡を継ぐことになる・・

そりゃあかなりのプレッシャーだったと思うよ 一国のトップだもの

まあ 先代にいろいろと教わって・・ などと思うのもつかの間

今度はあっという間に先代が急死してしまう

先代を失うということは その威光と後ろ盾をも失うことに等しいわけで

常に背後を気にしての玉座の座り心地は さぞ悪かったことであろう

彼は留学をして 現下の世界情勢と自国のポジションを十分知っている

「悪の枢軸」 「テロ支援国家」 「脱北者」 「拉致」 「餓死者」 ・・

全てを知りながら なにも知らぬ人民をどんな顔で懐柔していくのか

彼なりの人知れぬ悩み&葛藤はあったんだと思う

「ムリ!」というカミングアウトだって一つの選択肢だったはずだ

長男は どちらかというとそんな感じがするし・・

でも 三男は 結局 船に乗っちゃった

乗ったらいきなり船長だった

船内では乗組員全員にかしずかれて その気になるが

キャビンには ベテランの操縦士が何人もいて目を光らせている  

しかも 舵はロックされていて 船長といえども勝手に操舵はできない

ちょっとでも航路を変えようとすると

  「船長 航路がちがいますが・・」

  「いいんだ こっちへいく!」

  「先代から あっちへいけと言われてきましたが それに背くと」

  「いやいやいや 勘違い 勘違い」

結局 初代&二代目のテッパン路線に抵抗することはかなわず

その亡霊がホントの船長だったということに そのときやっと気づく

しかも それは王朝を必死で守ろうとしてきた歴史の産物だったわけで

恨むなら 初代&二代目を恨むしかない


ユートピアがいつまでたっても見えてこない

というより ユートピア構想が欠落した「共産主義のようなもの」が

存外に生き延びてきてのは たぶん こんなようなとこなんだろう

そこには 指導者一派の支配欲・独占欲・延命欲がありありと見える


共産主義は ある意味 理想主義なんだと思う

だから その根幹は「人間社会の最終形はかくあるべし」であって

「個々人もかくあるべし」は その大前提となっているのだろう

その理想的な個人は 決して欲の皮が突っ張ったりはしないはずだ

でも 欲の皮は突っ張るためにできているのだ あなたも私も

でも 欲の皮は もしかして共産主義を頓挫させたのかもしれないが

人類の活力には欠くことのできないもの というのが悩ましいところで・・
2013.10.05:tnw

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