FPのひとりごと

▼1億円を71,300コ!?・・E

私が思春期になった頃 世界はイデオロギーで二分されてました

資本主義国家と共産主義国家(+社会主義国家)です

共産主義はソ連・中国だけでなく 東欧や中米・アフリカにも広がってた

イデオロギーの争いはやがて冷戦となり 世界各地で戦火も交えました

ベトナム戦争での米国の敗退は 当時の私には大きなショックでした

まさかベトコンがマクナマラ戦略を粉砕するなど思ってもみなかった・・

その辺を潮目に 私は共産主義へと傾いていった気がします


そもそも 私的所有というものを認めるから格差が生まれるわけで

財産の私的所有を認めず それを「みんなのもの」とすれば格差は解消する

誰がどんだけ稼いでも それら全部を押しなべて共有財産とすれば

ビル・ゲイツも金持ちでなくなるが 世界中の飢餓で苦しむ人もいなくなる

というわけ 実に単純明快!

でも 先祖代々の土地とか屋敷 それをみんなのものって言われても・・

お気持ちはよくわかりますが 土地って元々誰のものだったの?

人類史を遡っていけば それが誰のものでもなかったことは明白だ

力の強い者 ずるい者 不正蓄財をした者が勝手に境界線を引いただけ

だから元々の「誰のものでもない」=「人類共有」に戻るだけのこと

こういう 誰が考えてもごくごく当たり前のことが共産主義の根幹だ

それを完璧な形に理論武装してくれたのが マルクスやエンゲルスだが 

その根底に脈々と流れているのは 人類愛と社会正義とロマンチシズム

この頃 私は三島由紀夫にも心酔していたが

三島が吉田松陰の「汝は功業をなせ、我は忠義をなす」という言葉が好きで

「自分も忠義をするつもりだ」だと語っていたのを読み いたく感激した

私は三島がその才能を認めた庄司薫(の著作)もまた好きだったが

庄司が「赤頭巾ちゃん気を付けて」の中で どういう脈絡かは忘れたが

「マルクスがきんぽうげを振りながら散歩している」みたいな描写をしてた

私のイメージでは 髭面のマルクスが花畑でスキップしてる みたいな・・

ほほえましいというかなんというか マルクスへの思いをひしひしと感じる

私の当時の強力ツートップが背中を押すんだもの 踏み出さないわけがない

で 私の思想は真っ赤に染まっていったのだった
2013.09.24:tnw

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