FPのひとりごと

▼シリアがり寿 に・・

シリアでの化学兵器(サリン?)使用に対し

オバマ オランド両大統領が軍事介入に積極的だ

化学兵器自体が事実なのか 事実なら使ったのはどっちなのか

その辺も全く定かではない(または事実が公表されていない)のに

アサド政権への軍事介入だけが論点にすり替わっている

イラクの「大量破壊兵器」の二の舞にならなければいいが・・


それにしても この問題はわからないことが多い

アラブの春の流れで見れば 反政府活動は市民運動だったはずだ

純粋に民主化を求めて アサド王室による独裁に蜂起したはずだった

でも内戦が長引いているのは それが「反政府軍」になったからだろう

市民活動家が いつ誰の援助で軍隊になってしまったのだろうか

もし 武力介入で現政権が崩壊し 反政府組織が政権を握ったとして

当初の目的であった民主化がほんとうに果たされるのか 甚だ疑問だ

チュニジアやエジプトを見ていると 春はまだ遠いとしか言いようがない


今回その使用が問題になった化学兵器

その使用が厳しく糾弾されるべきなのは論を待たない

その根底にあるのは 非人道性と無差別大量殺戮ということだろう

しかし そもそも非人道的でない武器などこの世界にあるのだろうか

槍・刀剣・弓矢・・ これらも殺戮に使われれば人道性のかけらもない

人間が戦場において 使っていい武器と使って悪い武器を線引きする

線引きした上で 使っていい武器で殺しあう

そのセンスは荒唐無稽としか言いようがない

劣化ウラン弾は私から言わせれば「放射能まき散らし爆弾」だが

その使用に公的な縛りはない  アンビリーバボー!

最近は無人兵器や軍事ロボットなどが実戦に配備されている

実際に小型のラジコン戦闘機がテロリストの殺害などに使われている

これを文字通り非人道的と言わずして何が非人道的なんだろう


米国の国力の衰えとアフガン・イラクの失敗がトラウマとなり

あの好戦的な国民性さえ少しおとなしくなりかけている

オバマが議会を共同責任者にしようとするのもそのせいだろう

問題がややこしいのは 最良の着地点が見えないことだ

中東での政治的軍事的混迷は この先もまだまだ泥沼化する気がする

こういうときこそ機能しなければならない国連なのに

拒否権という大国のエゴが邪魔で 何の役にも立たない

武器を持たない市民を毒ガスから守れないという現実

途方もなく重たい現実だ
2013.09.02:tnw

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