FPのひとりごと
▼Fの悲劇A
首都圏にいて
電車の中とか居酒屋とかで 唐突に ずーずー弁を聞いた時
おお! 置賜弁だ! うわっ懐かしい!! としみじみ郷愁に浸れます
でも 仲間に入って一緒に喋っちゃおうかなあ! などと思うと
いやいや待てよ! とブレーキを踏む自分がいました
なんだか恥ずかしいんです 大声でずーずー弁を話すことが
田舎者と思われるのが嫌だったんです
くすくすっと笑われるのが嫌だったんです
大学に入った時も 置賜弁が出ないようにと腐心していました
ただ 私の場合はC調男ゆえ すぐ環境に慣れてしまうんです
私は 関西人と5分間しゃべっただけで 関西弁が喋れる男なのです
なので 言葉で苦労するということはありませんでした
Fも私と同様に 置賜弁を無理無理封印していたのですが
やつの場合は アクセントに気をつけすぎるあまり
アクセントが妙に平坦になってしまい
結局 何弁を話してんだか よくわからなくなっていました
それでも ご本人はその気になっていたみたいで
語尾に 「・・ちゃって」と「さあ」を多用していました
「今日さあ 学食でB定食たべちゃって」 みたいな・・
かわいいやつなんです Fは
Fは体育の実技で バスケを取っていました
授業で実際にバスケのゲームをしたときでした
前にいるチームメイトが敵に囲まれていたので
パスを自分に回すように大声で叫びました
『 ウッショ! ウッショ! 』 と
ほんの一瞬 ゲームが止まりました
が また何事もなかったようにゲームは進行しました
そして Fだけが真っ赤な顔をしてコートを後にしました
油断大敵火がぼうぼう・・
かわいいやつなんです Fは
2013.08.11:tnw
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