FPのひとりごと

▼忸怩たる思い・・P

 『恥の多い生涯を送ってきました。』(『人間失格』)


 『愛という字は真心で 恋という字にゃ下心』(『SEA SIDE WOMAN BLUES)


太宰にも桑田にも見透かされていたような我が厚顔無恥・・

二年前の“上から目線”のダンディズムは一体どこへやら

ここはチャンスとばかりスイッチを入れる人品の卑しさ・・


   『どこの高校に入ったの?』

   『○○高校』

   『どう? 高校生活』

   『楽しいよ!』

   『先生! 彼女いるの?』 (な なんだ その直球勝負・・)

   『いや あの だから・・』


当時の私と言えば

永遠のマドンナに純愛を捧げながらも

明るいうちはOLさんとベタにお付き合いをして

夜は“ツバメ”として どこぞのママのマンションに転がり込んでいた

とても16歳の女の子に説明できるような状況ではない

なのに

   『いないよ』

恥は上塗りされてこそ輝きを増すのだ

さあ 我が胸に飛び込んでおいで!

   『私はいるよ!』

   『 ・・・ 』

なんのことはない 隣の席に同世代のカレシがいるのだった

   『そうか よかったな ・・』

どうも 彼女の一頃の気の迷いは完全に払拭されているのであった

なんとか平静を装ってはいたが落胆は隠せない私

言い寄ってからの逆転打でないのが せめてもの救いであった

しかし 無様であることこの上もない図である

が この程度のこと 当時の私には日常茶飯事だった

(一度フラれた女に フラれたことを忘れて言い寄ったこともある
 →勿論 再撃沈!)


私の人生において 逃した大魚は数え切れない

でも 人生の帰趨は人知を超えたところにあるようだ

ちょっと懐かしくなって お世話になった塾をネットで検索してみたら

当時の数十倍の規模になったことだけはまちがいないようだが

どうも 経営的には黄信号〜赤信号のような感じ

世が世なら・・  どうなっていたんだろう

ちょうどこの頃 ソニーに就職が内定したのに卒業できずにふいにした

我が人生の転落の落差でワースト5には入る出来事である

がしかし あの『天下のソニー』はどこへやら 

5,200億円の大赤字からの従業員1万人削減とのこと

55才の窓際ど真ん中・・  どうなっていたんだろう 


ま 人生こんなもんだ なるようにしかならん ハハハ

  忸怩たる思いを抱えた我が半生 軸がブレててどうにもならん

(麦様 すみません 不時着どころか墜落でした・・)

2012.04.11:tnw
[2012.04.12]
ねー・・ (FP)
[2012.04.11]
あぁ〜… (麦チョコ)

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