FPのひとりごと
▼ものはいいようB
保険というものの源流を探っていくと
『相互扶助』というところにぶち当たる
現代でも 『共済』などという言葉にその名残がある
広く薄くお金を集めて それをプール・管理していくことで
誰かに 万が一の事があり 急にまとまったお金が必要になった時
その人に お金を用立て 生活破綻から救済するというシステムだ
人間の知恵が生み出した 究極の思いやりと助け合いのシステムだ
翻って 現代の保険に思いやりや助け合いの精神は残っているのだろうか
メディアに氾濫するCMでは 愛情や思いやりに溢れているように見える
一昔前の日生のCMは 谷川俊太郎の『愛する人のために』という詩だ
(中略)
けれど目に見えぬこの商品には、人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みがこめられています。
愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、愛情をこめることはできます。
もし愛する者のために、お金が使われるなら。
私は いまだに 谷川俊太郎ともあろう現代日本の大詩人が
どうしてこんな提灯記事みたいな詩を書いたのか 理解に苦しんでいます
契約者側の保険への一方的な思いという視点なら多少は理解できますが
残念ながら 保険には人間の血は通っていません
契約者が 保険料として支払うお金に愛情をこめるのは勝手ですが
受け取った保険会社が その愛情をプールしておくことなど絶対ありません
保険会社の社員として 募集人として 約四半世紀にわたり
保険に携わった人間として断言します 絶対ありません!
慈悲深い保険会社がもしあったら まっかっかですぐ潰れてしまいます
保険会社にとって 保険料は単に会社の売上げでしかないのです
〈愛〉だの〈切ない望み〉などと言ってたら 商売になりません
保険は あくまでビジネスなのです
その伝でいくと ダイレクト系の自動車保険は立派なビジネスです
でも
我々末端の募集人にとっては 割り切れぬものがあるのです・・
2012.02.17:tnw
[2012.02.19]
しかし・・ (FP)
[2012.02.17]
ふむむむ… (麦チョコ)
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