FPのひとりごと
▼府中刑務所奇談 番外編A
私には二つの特異な能力がある
『ヅラ』と『女性のスポーツ歴』を見分けられることだ
意外なことだが 男のスポーツ歴はわかりにくい
運動神経抜群!と見たら 全くの運動音痴ということもあるし
こいつは運動音痴だろうというヤツが名だたるスポーツ選手だったりもする
昔 今よりも血液量が3倍くらいあったころ(血液量→血の気)
夜の繁華街で 見知らぬオッサンと路上で口論をした
相手のオッサン 小柄で痩せこけてバーコードでメガネだった
かなり弱そうだったので 啖呵を切れば逃げ出すだろうと思って
『やるのか』 と言ったら
『いいんですか?』 と切り替えされた
こうこられたら 行きがかり上 引っ込みはつかなくなる
弱そうなのでファイトは湧かないが 一応ゴングは鳴った
オッサンがメガネをはずして構えるのは見えた
フーッと息を吐いて斜(ハス)に構えたところまでは見えた
がしかし 私が右ボディーを繰り出した後はなにも見えなかった
なにがどうなってからそうなったのか まったくもって不明だが
一瞬 みぞおちに強烈な衝撃があって 私の膝が崩れ 道路に突っ伏した
オッサンが
『正当防衛でいいですね』 と言って立ち去るところまでは見えた
が その後 オチてしまった
幸い 知合いが通りかかって介抱してくれて事なきを得たが
警察沙汰にならなかっただけでも感謝しなければならない
最悪 警察沙汰になったら 加害者なのにKOされたことがバレて
カッコわるいったらありゃしなかった
あの体系から見て 柔道とかフルコンタクト系の空手ではなかろうから
たぶん 古武道系の達人or有段者だろう
人を見た目で判断してはいけないということを身を以って知ったのだった
かように 男のスポーツ歴は 私には判別不能だ
が 女性に関しては 九割以上の確立で判別ができる なぜか
2012.01.19:tnw
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