FPのひとりごと

▼オラもなりたや格付会社 F

セゾンファクトリーの本社は 町外れの山裾にありました
景観にフィットしてるのに モダンで清潔な事務所&工場でした

初訪なのに 会社を挙げて歓迎していただくという
半世紀以上もの営業人生でも初の出来事に テンションはもうMAXでした

広くて高級感溢れる応接室に通されました
フカフカのソファーに座り 緊張しているところに
ほとんど時間を置かずに 齋藤社長が現れました

 『 ・・・ 』

そのオーラに唖然としてしまいました
細身の体躯に柔らかい物腰 他人を威圧するような外見じゃないのに
なにか勝手にこちらが居住いを正されてしまうような雰囲気・・
不肖私 秒殺されました


一通り型通りの挨拶をした後 会社経営のことなどを伺ってみました
氏は初対面の“馬の骨の遺失物”に 丁寧に熱く経営を語ってくれました
それは 氏のスマートな物腰とは縁遠い泥臭い直球勝負がベースでした
氏は絶対に自信のある自社商品を自ら百貨店等に売り込みをかけたとのこと
それも 実際に自社商品を持ち込んで実演販売をしたと言うのです
なんと 会社の礎を築いたのは 私と同じ『飛び込み』なのでした
成功の度合いも会社の規模も月とスッポンではありますが
経営のベクトルは似ていて ちょっと嬉しくなってしまいました

あっという間の30分でしたが 私には一生忘れられない時間になりました
これでお別れ ではあまりにも辛いので ○○クラブでの講演を頼みました
無理無理のアポだけならまだしも・・ 厚かましいのにも程があるのですが
超多忙なスケジュールの中 時間を見つけて快諾していただきました
その講演でも その圧倒的なプレゼンスで全会員を感動で包みこみました
お蔭様で 招聘してきた私までお褒めに預かることになったのですが

 『あんな大物とどういう付き合いなんだ?』 と聞かれても

 『いや その あの こないだ(飛び込みで)・・』

という要領を得ない返答しかできなかった ホントだからしょうがない

その齋藤明彦氏が2008年に急逝された 49歳だった
(えっ 私より若かったの?! ある意味ショック・・)
偉人ゆえに人生を駆け抜けてしまったんだろうか
いまさらながらで恐縮ですが 心よりご冥福をお祈りいたします



ところで このシリーズは何処へ行くのでしょうかねー(←他人事)
2011.12.19:tnw

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