FPのひとりごと

▼オラもなりたや格付会社 A

保険会社の体力を知る上で
私がFPとして重視している指標は二つだ


一つは『ソルベンシーマージン比率』(以下SM・・ いやいや・・)
これは『支払余力』と言われるもので
“どんだけ経営に余裕があんのか”的なものを%で表示する
算定方法はよくわからないが(←すんまそん) 数字が大きい方がいい
各社別やランキングがネットで簡単に検索できるので各自で・・

金融庁の公式見解は 200%をボーダーラインにしているが
(ざっくり言って 200%超なら安全だよ ということ)
これは大甘だ! 業界では500%と見ているところが多い
でも (自称)大物FPの私から見れば これでもまだ甘い!
だって 一番最近に破綻した大和生命は500%を楽々超えていたはずだ

♪♪大きいことはいいことだ〜♪♪(←知らんよねー・・) で
保険会社のSMは大きい方がいいに決まっているのだが
かといって そんなに単純に比較できるものでもない
実は 現在のSMの指標(?)から見ると

  みどり生命 > 日本生命 = 14,179.5% > 966.2%

                  (2010年度末各社公表データより)

ということになっている
『みどり生命』・・ なんじゃそりゃ?!  ごもっとも
私も つい最近まで存じ上げなかった保険会社だ
大手の冠婚葬祭業からの異業種参入でできた新しい生命保険会社だ
なんだか この数字だけ見ると『下克上!』みたいな感じだが
いやいやいや この対戦 大相撲で言えば 横綱vs序の口だ
みどり生命さんには失礼だが そもそも土俵に上がれない(くらいの差)
へんな話 私に有力スポンサーがついて保険会社を始めたとしても
このSM値くらいはbPになれるかもしれない
というのは 実は簡単なロジックなのである

出来立ての保険会社の場合 まずガンガン募集してバンバン保険料を集める
それに対して『商品の仕入れ』がないし『保険金の支払』もすぐには来ない
収入がドンドン積み重なっていくのに対し 大きな支出は当面出ない
となれば 支払余力があるのが当たり前だ

ランキングをご覧になる場合は その辺を含んでご覧いただきたい
2011.12.10:tnw

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