FPのひとりごと

▼オラもなりたや格付会社 @

関係者の皆様にたいへんご心配をおかけ致しましたが
完全復帰とあいなりました (正確には95%ってとこか・・)
クライアントの皆様にもご迷惑をおかけ致しました
この週末にマキマキと挽回いたしますので ご容赦くださいませ


さて
私はFPとして 保険会社の動向は常にウォッチしている
チェックすべきポイントはいくつもあるが
中でも『保険会社の体力』は最重要チェックポイントだ
どんなに商品がすばらしくても会社が潰れたら終わりだからだ
形のあるものなら会社が潰れてもアフターがなくなるくらいのもんだが
保険の場合は 将来の給付に(悪)影響が及ぼされることもあるのだ・・

こんなことがあった・・

破綻した中堅生保の個人年金の契約者から“泣き”が入った
十年ちょっと前の話で まもなく60歳になる自営業の独身男性からだ
彼は他の金融商品などには一切目もくれず その年金一本に絞っていた
二十代に加入したのだから 四十年近くも掛け金を支払い続け
あとほんの数ヶ月で満期が来て 『夢の年金生活』が始まるのであった
その“虎の子”の年金を支払ってくれるはずの保険会社が破綻した

契約を引き継ぐことになったのは外資系の保険会社であったが
そこから届いた報告書には もらえる年金の減額が記載されていた
そのハンパない というか えげつない減額に彼は呆然とした
残念ながら詳細な金額はもう忘れてしまったが
とにかく もらえる年金額が約1/3になるという過酷なものだった
計算してみると 払った掛け金の総額より受給年金総額が少なくなっていた
要するに箪笥預金の方がまだましだったわけで 落胆も大きくて当たり前だ

こんな状態で 私んとこに相談がきた
が この状態では なんの手を打つこともできない
腹立ち紛れに『解約したる!』と思っても
しばらくの間 資産が凍結されていて解約もできない
逆に うっかり早期の解約でもしようものなら
ガクンと減らされた解約返戻金から 更にペナルティーを取られてしまう
“ペ ペナルティーーー!!!!!”  お気持ちは十分・・
年金はガッツリ減らされるわ 怒りの解約は封じられるわ
ムリムリ解約すれば雀の涙しか金は戻ってこないわ
踏んだり+蹴ったり+転がしたり→池にドボン級の大惨事だ
いくら凄腕FPの?私でも

  『お気の毒に・・』

       という言葉をかけてあげるしかなかった
2011.12.09:tnw

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