FPのひとりごと
▼色褪せるもの 色褪せぬもの @
半世紀以上も生きていると
昔 自分が持っていた物なんて みんな骨董品だ
いまキーボードを叩いているノートパソコンの後方には
ミカン箱二つ分はあろうかという巨大なパソコン本体が鎮座している
脱サラ開業していた頃に 騙されて買わされたものだ
(3ナンバーの車が十分買えるほどのリース料だったぜ ったく〜)
一応まだ現役だが 今使っているのはメールの受信だけだ
思い出だけは色褪せまい と普通は思う
でも これがちがうんだなー 悲しいかな
昔 どっかでアップしたが どうしてももう一度聞きたかった曲
私の場合は “水越けいこ”のとオフコースのだったが
めちゃくちゃ苦労して探し出したのに 聞いてみたら思いは醒めた
高校生のとき 栗田ひろみ主演の映画を観た
栗田ひろみは下ぶくれの平安美人みたいなアイドル兼女優だった
篠山紀信が撮ったヌード写真集などを見て好きになっていた
(← って 単に 欲情しただけでねーのか? まあ そうとも言える!)
残念ながら 映画のタイトルも忘れてしまったけれど
その映画は 映像も音楽(井上陽水の『夢の中へ』etc.)も斬新で
私にとっては 邦画のヌーベルバーグ的存在に見えたのだった
中年になってから 急に観たくなってビデオ屋さんで探し当てた
『放課後』というタイトルだった(って タイトル知ってんじゃねーかよ!)
ほぼ四半世紀の時を経て映画に再会したわけであるが
私のテンションは これがまったくもって上がらなかった
わくわくして観たのに 悲しいくらい上がらなかった
正直 『えっ なにこれ?』みたいな感じに終始した
古臭くなるのはしょうがないが 完全に色褪せてしまっていた・・
これって 作品の問題なのか 本人の感性の問題なのか
たぶん 両方が微妙に絡み合っている気がするのだが
時を経て 自分の感性がすれ違うことってのは結構寂しいものだ
でも これは昔の仮面ライダーを見て笑えちゃうのと一緒で
ある程度止むを得ないものはあるのだが
全然色あせないものもあるわけで・・・
2011.10.24:tnw
[2011.10.25]
FP (ちがうんです)
[2011.10.25]
笑ってよいのだろうか…(でも笑) (麦チョコ)
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