FPのひとりごと

▼『ライフネット生命』 ふたたび・・D

先進医療! と言われちゃうと
なんだか まさに最先端の医療・治療技術で
いままで治らなかった病気まで治してくれそうな気がする
そういう側面は たぶん間違いなくあるんだとは思うが・・
『先進』ということは 先に進んでいるということだ(当たり前だが)
マラソンランナーには 先行+ブッチギリ型もいることはいるが
とはいえ 先行したからといって トップでテープを切るとは限らない
健康保険がほんの一部しか適用されず(先進医療本体は完全自己負担だ)
保険会社の数学の専門家が厳格に見積もった保険料が月100円というのも
先行逃げ切り型のランナーの実力を“そこそこに”見ているからだろう
だって“実力”が本物なら 健康保険が適用されてしかるべきだし
使用頻度?が高いのなら 月100円では保険会社に利益は出ない
実力の一端(将来性)は認めるが メダルの可能性は未定てなとこだろう

ちょっと時間のある方はネットで調べてみられるがいい
100近い“技術名”が厚労省に指定されているが
『インプラント義歯』『陽子線治療』『重粒子線治療』・・
このへんくらいしか聞き覚えのある医学用語は出てこない
字面で追えば なんとなく理解できるものもないではないが
でも その先進性と“ありがたみ”は素人にはよくわからない
インプラントっていうと 最近は町の歯医者さんでもやっているが
“高級な入れ歯”感覚で治療ができるのかと思えばさにあらず
いろんな難しい条件がついて 尚且つ病院も限定されている
山形県の場合は 山大医学部付属病院だけが対象だ
がん治療における重粒子線治療は 最近よく耳にするが
対象医療機関は 千葉県・群馬県・兵庫県にしかない
これじゃあ 移動(転院)するだけで一苦労だ

私はFPとしてクライアントに先進医療を説明するとき
寿司屋でカウンターに座ったときの『時価』ネタで話す
学生のとき カウンターで 『これ と これ』みたいに
ネタを無制限に“指名”して“オトナ食い”してみたかったのだが
私の前には 『時価』という最強の難敵が立ちはだかっていた
アワビ ウニ 中トロ なんかの前に『時価カード』が立っていた
時価って“とんでもない請求でも文句は言わせない”ってことでしょ
学生の分際で そんなものを敢えて注文することなどできっこない
特にそれらを食してみたいという願望が強かったわけではないが
“食えるもんなら食ってみろ”みたいな態度が気に入らなかった
で バイトの給料10万円を懐に ヤツラを完全制覇したのだったが
“廻る寿司”の絵皿に挑戦した時と大した違いはなかった(情けない!)

要は“時価!”と構えられれば 超高級で超高価に見えるが
値段に見合うような価値があるかと言えば 主観の領域になるということ
先進医療は ネタが貴重(対象となる治療が限定されている)で
高価(重粒子線治療で約300万円・陽子腺治療で約280万円)で
扱っている店も少ない(対象となる医療機関も限定されている)ので
まさに寿司屋の『時価』そのものだが それ以上でも以下でもない
“月100円に見合うリスク”という事実をよく考えてみるべきだ


ここで踏みとどまっておけば これ以上の迷走はしない

  『セーフ!』 ということで・・・
2011.09.12:tnw

HOME

copyright/tnw

powered by samidare