FPのひとりごと
▼アメリカン疲ー労?D
子供時代の僕は
アメリカをどういう目で見てたんだろう
焼け野原で
『ギブ ミー チョコレート!』
って そんな歳じゃねーよっ!(本日のノリ・ツッコミ いまいち!)
たしか 小学校の高学年の頃
1年生か2年生に 青い瞳とブロンドの女の子が転校してきて
ほぼ全校生徒が 大挙して教室に その子を見にいった記憶がある
できた子で 終始微笑んでいたが 悪いことをしたもんである
島国根性丸出しの ど田舎者のする恥ずかしいことでしょう これって
あの子には失礼だが ど田舎で山野を走り回っていたクソガキ達には
上野動物園のパンダと同じくらい珍しい存在だったのだ 米国の子女は
TVでは 古くは『ララミー牧場』(内容はほとんど覚えていない)
その後は 『スーパーマン』『ルーシーショー』『グリーンホーネット』
こんなところを観ていた記憶がある(その他は忘れてしまった)
そこに ときどき一般ピーポーの暮らしぶりが映し出された
特に印象的だったのは ばかでかい冷蔵庫と牛乳だ
冷蔵庫なんて 日本の一般家庭にはまだほとんど普及してなかったし
(という断定はいかんね “我が生まれ育った田舎の一般家庭には”だ)
冬以外に氷に出くわすのは カキ氷屋しかないという時代に
人の背丈ぐらいもある冷蔵庫って まるで白いブラックボックスだった!?
牛乳は一升瓶とフラスコを足して2で割ったような容器?に入っていた
こちとらが 学校で鼻をつまんで脱脂粉乳を飲んでた頃にである
びっくりしたのは 土足で ドヤドヤ家の中に入っていくことで
靴を履いたままベッドに横たわってんのを見て ひっくり返った
我が家でそんなことをしようものならきっと“サーカスに売られた”だろう
(これ 我が家での 子供に対する最上級の脅し言葉だった)
ど田舎のクソガキとアメリカンライフ
それはまったくもって『未知との遭遇』そのものだった
相手は現実性のカケラもないSFの世界といっても言い過ぎではなかった
だって 見たことも触ったことも食ったこともないんだもの しょうがない
SFの世界だから 憧れを突き抜けてるわけで 異次元の世界だ
この幼い頃の感覚が 私に それ以降の長期間の潜在意識を植えつけた
時は流れ “普通に”マックを食ってナイキを身に着けるようになっても
『ジャパン アズ ナンバーワン』で実質世界一の経済大国になっても
私の中では 日本とアメリカは 地球と月ほどの大きな違いがあった
しかし 意外な ほんの些細なことで私は目が覚めた
『リクルート』というCIA内幕物のDVDを観ていたときだ
CIAの新人育成機関で 教える側の管理職がこう言った
『なんたら・・かんたら・・命の保障もない危険な仕事なのに
私のペイレベルでは8万ドルのスポーツカーも買えない
でも誇りを持って国家のために私は頑張る』 みたいなセリフだった
まあ 要するに安月給なのに高リスクだが やりがいはありまっせ!
ということを 新人達に教え込む場面だったのだが
ペイレベル8万ドルの件(クダリ)は 自分の年収の比喩として使っていた
つまり 私の年収はアラウンド8万ドルだと洩らしちゃったわけだ
私は この場面 最初は 別にどうということもなく流していた
が ふと思いついて 為替換算をしてみた
当時 だいたい1ドル=100円くらいの為替相場だったので
彼の年収も だいたい800万円くらいのレベルということになる
『んっ!』 国家公務員の中間管理職で800万!・・?
かなりの見当違いをしてるのかもしれないが レベルはわかった
当時 私は脱サラが当たりブイブイ言わしてる頃で
『フン 800万か!』と鼻でせせら笑った
そうしたら アメリカとの国境線が消滅していた
一瞬の出来事だった
2011.08.13:tnw
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