FPのひとりごと

▼アメリカン疲ー労?B

なんで あんな愚にもつかないアメリカン・ヒーロー物を観るのかって?

U−−−m  なんでなんだろうねー・・・(自問ジトーーッ?)

もしかして
DVDにサブリミナル攻撃でも仕掛けてあって我々は洗脳されてるのかも
で これはアメリカの軍事攻撃全般を正当化するための国家的陰謀で・・
つける薬!・・? あったらください 即効で強力なやつを!


まあ 一つの理由は 楽だからでしょうねー
だって あれ 観てて 何も考える必要がないんだもの
だいたいは・・
なにか国家的なリスク→ミッション(核兵器奪還なんかが多い)があって
軍やFBIやCIAやNSAでは対応不能(場合によっては敵に回す)で
元特殊部隊の凄腕で今はリタイアしている普通のおっさんが巻き込まれ
家族(なぜか娘が多い)が人質にとられたりして一回は絶体絶命になるが
敵のアジトに単身乗り込み 超人的な大活躍(銃弾・爆弾雨あられ)で
敵を木っ端微塵に粉砕し 無事に娘も奪還し 家族愛なんかも蘇ったりして
大同団結 大ハッピーエンドのうちにジ・エンドで大拍手〜 ってなもんだ
(“こんなんなら失礼ながら俺でもシナリオは書けるぜ”級の紋切型だ)

もう一つは 人生の反動ってやつだ!・・・??
若いときはハンパな経験しかないのに 自分以外の見えないものに対して
怖気づいたり突っかかったりして メソメソくよくよ毎日毎日悩みに悩む
文豪ゲーテだって言っている『若きウェルテルは悩んじゃうー』(萌えー?)
人生どうしても斜(ハス)に構えるので 難解なものに取りつかれてしまう
ニーチェ ゲーテ 安部公房 横光利一 サルトル カミュ(一貫性はない)
そりゃ観る映画だって朝日ジャーナルを小脇に抱え フェリーニやATGだ
本だって映画だって ほんとはなんにもわかっちゃいない
サルトルなんか 1ページどころか最初の一行で秒殺された
最初の一行の意味がわからないんだからどうしようもない
でも その“わからないところ”がいいのである 難解=悦楽だった
真昼間にビジネス街の小さな映画館でATGの自主上映物を観る
難解でわからないのに 腕を組んで訳知り顔でウンウンとうなっている
観終わって『世間様と俺様は違うんだ』という歪んだ優越感を感じていた
今 この頃の俺に出会ったら 間違いなく殴り飛ばしている


結婚して 子供ができた
父ちゃんだもの ミルク代・おむつ代を稼がにゃならんし
子供を風呂に入れたり 時には おむつ交換もせにゃならん
サルトルを読んで 人生に悩んでいる暇など物理的にありゃしない
休みの日には 動物園or遊園地or公園−ファミレスコースが待っている
ここから先は 転職や脱サラで人生に強烈なスピンのドライブがかかった
幼子に一週間会えず 日曜の夜に『パパ また来てね』と言われた
脱サラの時には“くたばる”一歩寸前だったし 今は重度の障害者だ
自分で言うのはどうかと思うが まあまあそれなりに壮絶な人生だ
喜怒哀楽の極致を経験した 人生の高みと深み 天国と地獄を見た
まさに『事実は小説よりも奇なり』である
ここまで経験してしまうと TVドラマなんか絵空事に見えてしまう
プロデューサーが奇抜さを狙えば狙うほど 浅はかに見えてしまう
ならば せめて映画(DVD)ぐらい 脱力して観ていたい
そういう思いが アメリカン・ヒーローに走らせたんだろう


本来の趣旨!? なんだったっけ? ま 長期戦ということで・・
2011.08.11:tnw

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