FPのひとりごと

▼アメリカン疲ー労?

高校生の頃
学校を仮病でさぼっては 映画館に入り浸っていた
当時の田舎の映画館は それこそなんでもありだった
邦画 洋画 名作 駄作 日活ロマンポルノに大蔵(オークラ)映画まで
純情?で多感だった僕は 洋画の名作や邦画の青春映画にここで出会った

ときわ館の2階で“一人で”観た仏映画『男と女』は忘れられない
フランシス・レイのあの有名な『ダバダバダ』のスキャットに乗せ
それ自体が音楽のような流麗なフランス語が飛び交うスクリーン
ストーリーは何の変哲もないのに その雰囲気に飲み込まれていた
(よく考えると あの映画 雰囲気以外になにがあるんだろう?)
はじめて観たフランス映画だった(『さらば友よ』が先かなー・・)

二十代になると 映画はナンパの小道具になっていた
まずは喫茶店で待ち合わせてから ボウリングをはさんで映画鑑賞
→ 居酒屋 → パブ → ??? というコースがマイ定番だった
小難しいのや“いやらし”系の映画を観せるわけにもいかないので
必然的に 当時流行していたハリウッド映画に落ち着いた
『サタデー・ナイト・フィーバー』『フットルース』『フラッシュダンス』
まあ 愚にもつかないハリウッド系大衆迎合大作というとこだが
ポップコーンでも食って ちょっと手を握ったりするのにはちょうどいい

そうこうしているうちに?ビデオ時代がやってくる
家庭用ビデオデッキやらレンタルビデオ屋なんかの黎明期だ
知り合いの電気屋から初めて買った東芝のビデオデッキには
『コマンドー』と『洗濯屋ケンちゃん』が付いてきた 粋な電気屋だ
『コマンドー』は ご存知シュワちゃん主演のヒーロー物だ
正確には 勧善懲悪・起承転結型アメリカン・バイオレンス・ヒーロー物だ
これ 筋立ては“戦隊ヒーロー物”となんら変わるところはない
(『トランスフォーマー』なんて『カーレンジャー』とかのパクリやん!)
基本 両方とも とてつもなくシンプルでわかりやすい
若干違いを見せるのは 色っぽいネーチャンが出てるかどうかだが
戦隊ヒーロー物にだって お父さんが鼻の下を伸ばすネーチャンは出てくる
っつーことは 両者には なにほどの違いもないというこった
私は 戦隊ヒーロー物をバカにしているわけではない 断固!
じゃなくて ハリウッドのヒーロー物をバカにしてんの 断固!
ところが
22で『チャイナ・シンドローム』を劇場で観て以来32年間
ハリウッドのヒーロー物(+α)以外を鑑賞したことはない
なんなんだろう これは・・・?
2011.08.09:tnw

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