FPのひとりごと

▼お山の大将A

島田紳助 こやつ ただものではない

“見てくれ”と性格のいい“おバカ”を発掘し
視聴者を大笑いさせて『おバカブーム』を巻き起こす
そのドサクサに紛れて いろんなユニットを編成し
自分が作詞した歌を歌わせて それなりにヒットさせる
って これ かなりの敏腕プロデューサーの仕事だよなー
彼のことだから そろそろ飽きられるのも たぶん計算済みだろう


最近 TVを観ていて イヤになるのは
番組の冒頭とかCM入りの前に
フラッシュでタレントの泣くところを見せることだ
『これから泣かせるぞ』のサインみたいで気持ち悪い
『天才!志村どうぶつ園』とかで 繰り返しやっている
もっとも あれにひっかかって もらい泣きしている自分が悲しいが・・
ああいう『お涙頂戴』の路線は 魂胆が見えていていやらしい


売れない新人や売れなくなった芸人の世話を焼いてるのを見ると
紳助は 基本 涙もろい人情派なのだと思う
番組でも たまに感極まって泣いている映像が出てくる
mmmmなかなか感動的だ  などとは私は全然思わない!
彼のいいところは 相手に鋭いツッコミを入れ罵倒し倒すところだ
完膚なきまでに罵倒し倒して 最後に笑いをとって場を和ます
それが紳助の芸で 余人がまねのできない才能だ
本人がほんとは善人かどうかなんて 彼の芸にはなんの関係もない
“横山やすし”がアル中で犯罪者でも 彼の芸の凄みには無関係だし・・

彼は本来“偽悪者”なのだろう
偽悪と言うことは ベースが善人ということと同義だ
ならば どこまでも偽悪路線でいけばいいのに
チョロっと 涙もろい自分を演出してしまう やめときゃいいのに
そこのところがいやらしいし どうも最近鼻につく

彼は 基本 自分が大好きだ 
頭の良さとか運動神経の良さとかで プチ自慢がひょこひょこ顔を出す
でも正直 芸人としての才覚以外で目を見張るものはない
なのに 公共の電波でさりげなく自慢する  見苦しい

彼は 基本 お山の大将だ
番組でゾロっと並ぶ“おバカ軍団”も子分の一部なんだろうが
自分を脅かすような才能豊かなタレントは一人もいない
自分の優位性がはっきりし 高みに立てる連中しかチョイスしてない


彼は いまや 視聴率を確実に稼げる数少ないタレントだ
TV局も マスコミも ヨシモトも 誰も苦言を呈すことはできない

いつのまにか 
たまに観る『なんでも鑑定団』以外 彼の番組を観ることはなくなった
2011.08.04:tnw

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