FPのひとりごと

▼名刺に負けるな・・A

DOCOMO・スマートフォンのCMは
名刺読み込みからの五十音順・会社別ファイリング機能を
サラリーマン・ドラマ風に仕立てて さりげなくアピールしている

しかし 若手社員が

 『偉い人順は・・?』 と言うと

雰囲気ががらりと変わり

 『君が言う偉い人っていうのは、一体なんだ?』

と 逆に謙さんに鋭くつっこみ返される
で 最後に

 『名刺(肩書き)に負けるな!』

と エールを送られて“FIN”となる
筋立てもなかなかのもので CMとしても秀逸だ

でも これ 一息ついて よ〜く考えてみると
機能的に“偉い人順”はNGってことじゃねーの!?
それを逆手にとって『名刺に負けるな!』って!?  やるなー

確かに 一つの会社の偉い順は一筋縄でいく話ではない
昔なら
平→主任→係長→課長代理(補佐)→課長→次長→部長→平取
→常務→専務→副社長→社長→会長 という一般的なフローはあった
それでも実権は会長の娘婿の専務が握っているとか
代表権のない会長の決裁を仰がなければ商談が進まないとか
一つの会社には その会社なりの微妙なパワーバランスがあり
表面的な肩書きで“偉い順”を決めることはできないのも実情だった
(“裏の偉い順”を探り出すのは営業の“いろは”ってもんだ)
さらに
主査 主務 調査役 所長 支社長 支店長
これに 副 代理 補佐 なんかが着脱自由だし・・
こうこられると 部外者はチンプンカンプンだ
そこに
CEO COO CFO プロデューサー ディレクター・・
こう並べられると 序列はおろか やってることさえ???だ
それに加えて最近はもう一丁
エグゼクティブ○○ チーフ△△ □□リーダー がくっついたり
“アナリスト”やら“ストラテジスト”なんちゅうのもくっついてくる
これではもう偉い順もへったくれもあったもんじゃない
もう その名刺上の肩書きを なにも考えずに受け入れるしかない
肩書きの世界?もずいぶん液状化したものだ・・

しか〜しである
誰ぞが 夜陰とどさくさにまぎれて
『チーフ・プロデューサー』などと怪しい肩書きを名乗っていること
よもや誰も知る由もあるまいて  フフフフ・・
2011.05.31:tnw

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