FPのひとりごと
▼そんなノーテンキでええの・・
ビンラディンが殺害された
特殊部隊(SEALS)+CIAが隠れ家を急襲・・ って
まるでハリウッドのアクション映画みたいなんだけど
そこでリアルに殺人が行われていると思うとマジで恐ろしい話だ
アメリカが国家の威信をかけて“的にしてきた”のだから
いずれはこんな結果になっていたのではあろうが
それにしてもアメリカらしい決着のつけ方ではある
アメリカは勧善懲悪が大好きだ
ハリウッドのアクション物も基本は勧善懲悪だ
今回なんか相手がテロリスト集団のボスだもの“ツボ”だ
どっかの野球場で 携帯で“それ”を知った大観衆が
期せずして『USA USA USA・・』の大合唱になっていた
いかにもアメリカといえばそれまでだが それにしても・・
勧善懲悪なら 善と悪ははっきりと分かれていなければならない
アメリカに言わせれば アメリカは善で アルカイダは悪だ
そこのところだけは揺るがないのであろう
テロ行為そのものを見れば 卑劣で言語道断の残虐殺戮行為だ
いかにどんな理由があるにせよ絶対に許されない行為だ
誰がなんと言おうと9.11は狂気の沙汰としか言いようがない
でも そこに至ってしまった経緯を検証する必要はないのだろうか
なにが彼らにあれほどの巨大な負のエネルギーを蓄積させたのかだ
そこから謙虚に学ぶ姿勢がなければ犠牲者は浮かばれない
アメリカにとっての善は時に視野の狭いわがままな独善だったが
冷戦構造での共通利害と圧倒的なパワーの前に仲間達が盲従した
冷戦後はアメリカの善がワールド・スタンダードになってしまっていた
日本がイラク戦争に派兵したのは歴史の汚点に近い間違いだと思うが
国家として中東へのビジョンを持たない日本なら当然に陥る隘路だった
国力の衰えとともにオンリーワンでなくなってきたアメリカ
いまやリビアへの派兵さえ及び腰という有様だ
結局 アメリカの善=大義は国益だったということなのだろうか
『USA USA USA 〜』無邪気に連呼するアメリカ
そんなにノーテンキでいいのだろうか・・
2011.05.04:tnw
⇒HOME
copyright/tnw
powered by samidare