FPのひとりごと
▼原子力のために・・
私が井上陽水と出合ったのは高校生のときだ
親友とスキーに出かけて なんかのトラブルで帰れなくなり
親友のお兄ちゃんに車で迎えに来てもらった車中だった
寡黙なお兄ちゃんは両腕を揃えハンドルにもたれるように運転していた
ちょっと独特の雰囲気があった アンニュイな感じというか・・
そこに井上陽水が流れていた(『二色の独楽』というアルバム)
カーステレオから流れるてくる井上陽水の歌声は
疲れた体を包み込み 私を異次元の世界に連れて行ってくれた
車内のアンニュイ 溶けそうな疲労感 陽水がいざなう独特の世界
これらが相まって一生忘れられないシーンとなった
それから私は井上陽水が好きになった
亡くなった筑紫哲也が深夜のニュースのキャスターをやっていたとき
番組のエンディングで陽水の『最後のニュース』が流れていた
“闇に沈む月の裏の顔をあばき
青い砂や石をどこへ運び去ったの
忘れられぬ人が銃で撃たれ倒れ
みんな泣いた後で誰が忘れ去ったの
飛行船が赤く空に燃え上がって
のどかだった空はあれが最後だったの
地球上に人があふれだして
海の先へ先へこぼれ落ちてしまうの
今 あなたに Good-Night
ただ あなたに Good-Bye ”
とても優しい言葉達なのに それが我が身に突き刺さる
Goog-Night と Good-Bye が 諦念と謝罪と鎮魂に聞こえる
人間の罪深さを詠んで余すところのない名曲だと思う
でも 詩の中の一部分だけ私は理解に苦しんだ
二番の“この部分”だ
“熱い国の象や広い海の鯨
滅びゆくかどうか誰が調べるの
原子力と水と石油達の為に
私達はなにをしてあげられるの”
この最後の二行 特に“原子力の為に”の表現に違和感を覚えた
でも 最近の原発事故の推移を見ていて やっと理解できた
長くなったので また明日・・・
2011.04.07:tnw
[2011.04.07]
昇天 (FP)
[2011.04.07]
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