FPのひとりごと
▼『ライフネット生命』ってどうなの?E
日本は生命保険大国である
一家の中で誰も保険に加入していない確率はかなり低い
というより日本人のほとんどが保険に加入していると思った方がいい
これをどう捉えればいいのだろうか
思い出して欲しい 日本は世界一の長寿国だ
みんな長生きして そんじょそこらでは死なない国民だ
北朝鮮やリビアならわかるが なんで日本が保険大国なんだろう
一つは“強迫観念”だ
私が入院したら・・手術したら・・死んでしまったら・・
そういう不安を常に持っている国民性だからだ
家族や親族に迷惑を掛けたくないという思いは ある意味美徳でもある
しかし
大災害の後で軽はずみなことは言えないが
一般的に言えば あなたの死亡の確率は世界一低い
高校の卒業アルバムを見て“物故者”を数えてみればいい
たぶん1%になるかならないかというところだろう
さらに いかにこの国の財政が疲弊しているとはいえ
世界でも有数の福祉国家であることは疑いのない事実だ
仮に一家の大黒柱が亡くなってしまったとしても
遺族年金や母子家庭に対する扶助や(場合によっては)生活保護という
遺族に対する“それなりの”セーフティーネットは完備している
アメリカで国を二分してまですったもんだした医療保険問題
これも財務が逼迫し負担率も上昇傾向ではあるが
被保険者の経済的救済システムとしては完全に機能している
ガンになって手術を繰り返したら・・ こういう心配をする人は多い
確かに 入院して最初の請求書を見たら 目を丸くするだろう
でも 結局は医療費控除や重症の場合は障害者扱いとなり
実際に負担する医療費(自腹額)は それほどのものではない
9ヶ月も入院していた私が言うのだからまちがいはない
なにが言いたいのかというと
日本では 生命保険に加入していなくても遺族は生活できるということ
たぶん 世界で一番に保険から縁遠くてもいい国だということだ
なのに どうして・・・
もう一つの理由は“勧誘のしかた”だ
生保のCMがTVから流れない日は一日としてない(震災直後を除いて)
というより最低でも1時間に一度は○○生命のCMが流れる
しかも 日本全国津々浦々にセールスレディがいらっしゃり
笑顔を振りまきながら日夜募集に精を出しておられる
これだけやられれば 俺も(わたしも)一本ぐらいは と思ってしまう
まあ生保の啓蒙活動(余計なお世話?)が行き届いているということだ
生命保険を必要としない国の代表格なのに保険大国である理由
おわかりいただけましたでしょうか?
ちょっと寄道してしまいましたが また明日から本題に戻ります
2011.04.04:tnw
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