FPのひとりごと

▼中庭の学生服A

時は流れ 学生だった僕は夏休みで帰省していた

友達とたむろしていたいつもの喫茶店で
二人で海へのドライブを企んでいた

『誰と行く?』

『○○ちゃんは?』

『いいねー』

最初に同級生の女の子からOKを取った
あともう一人 女の子をというとき
なぜかふと僕は彼女の名前を漏らした
中学校の廊下での出会い以来一度も会っていない彼女を


彼女との出会いは まるで夢の中のような感じだった
ゆったりした時の流れ 微笑み 華奢な後姿・・
たぶん初恋なんだろうが 恋愛とはいえないものだった
なぜか僕は彼女のことを追いかけたりはしなかった
中学生だった僕が うぶであったことも確かだが
壊したくない大事な思い出であったことも確かだ

どこでどう繋がったのか 今となってはわからないが
彼女に連絡がつき しかもドライブに来てくれるという
考えもしなかった急展開に嬉しさと不安が湧き上がった

そして数日後 4人は海までのドライブにでかけた
2011.01.19:tnw

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