FPのひとりごと
▼ナノ闘病記G
半世紀以上もシコシコと生きながらえてきたが
あんなに“痛い”夜を過ごしたのは初めてだった
手術前も もちろん痛いことは痛かったが
インターバルがあり 痛みのレベルも雲泥の差であった
発熱 発汗 激痛 三重苦のまま消灯の時間が来た
経験したことのない痛み 居ても立ってもいられない痛みが
容赦なく我が身を襲ってくる それも間断なくだ
どうにもならないのはわかっていても 寝返りをうち起き上がった
当然どうにもならないので ナースコールを連打するが
夜勤の看護師も手立てがなく 右往左往するばかり
主治医に緊急連絡して ブロック注射をしてくれた
ブロック注射って肩に打つ究極の痛み止めで超痛いのだが
その痛みをまったく感じないぐらいに下腹部の痛みはものすごかった
結果 痛みは若干和らいだような気がしたが1時間も持たない
再び 前にも勝るような激痛がドドッと我が身を襲う
手術前の痛みは原因が分かっているので痛いなりに納得できたが
この夜の激痛は理由がまったく分からない それが不安を助長する
手術して石をとっぱらったのになんでだよー そう叫びたかった
結局 激痛のまま朝を迎えた もちろん一睡もしていない
眠気と疲労と激痛で意識が混濁しかけていた
朝になって勤務交替した看護師が『尿を引いてみましょう』と言った
意味が分からないし 判断能力もなくなっていたので従った
なんと 直後に痛みも引いていった ウソのように
わけがわからんぞ おい!!
2010.12.10:tnw
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