FPのひとりごと

▼立ちはだかる2mの壁

バレーボールの世界選手権女子大会で
日本がロシアに1−3で負けた 完敗だった

バレーボールの経験がある方なら理解していただけようが
15cmの身長差というのは とてつもないものだ 実際
私の身長は170cmとちょっとだが
トイメンに185cmのブロックがまともに飛んできたら
真上に打ってワンタッチを狙うかフェイントしか攻撃のしようがない
あの上から覆いかぶさってくるようなブロックには恐怖さえ覚える

私は事故前 女子バレーのスポ少の監督兼コーチをしていた
ときどき身長170cmクラスの子がポコっと出てくることがある
その身長で“動ける”子なら将来の全日本クラスだが
だいたいは 失礼ながらウドの大木 あまり動きは良くない
でも その子が手を伸ばすと ネット上に手が余裕で出てしまう
つまりわざわざジャンプしなくてもブロックができてしまうのである
そこに向かって140cm台のエースが一生懸命アタックしても
ジャンプしないで立ってるだけのブロッカーにボールをはたき落とされる
バレーボールの選手にとって身長というのは絶対的な武器であり弱点だ

バレーボールに必要なのは“高さ”だけでなく
パワー・スピード・テクニック・コンビネーションなどがある
日本にはスピード・テクニック・コンビネーションはあるが
残念ながら 高さとパワーがない
パワーはある程度つけようがあるが 高さは如何ともしがたい
親を 祖先を 民族を恨むしかない
逆に言えば あの高さで よくやってるもんだと思う
クイック並みの速さのバックアタックなんてちょっと考えられない
考えられないようなことをやっても勝てない・・・
身長2m以上のプレーヤーがアタックするときは
相手のコートが半分になるとか シューズに重りをつけるとか
そういうハンデがなければ 日本の金メダルは永遠にありえない

ロシアのガモアに打ちまくられるのを見て冗談じゃなくそう思った
2010.11.11:tnw

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