FPのひとりごと

▼迷路か 隘路か それとも・・・

彼の国の王様は人生で最大の難関に立っている そんな気がする
もう元には戻れない中で 彼が進む路は 迷路か 隘路か それとも・・


正直 王様の末路に興味はない
やりたい放題 好き放題の人生だったんだもん もういいじゃない
それよりも 虐げられ続けてきた民衆が気になる
苦難の行軍をあと何回耐え忍べば空腹は満たされるのだろうか
没収された私財をいくら積み上げたら強盛大国はできるのだろうか
期待が大きければ大きいほど 希望が絶望に変わるのは早い
民衆の怒りは鎖国と思想教育と密告制度で押さえつけられてきたが
怒りが怨念になり 怨念が沈黙のパワーとなり それが堰を切る日も近い
デノミへの反発から国内での抗議行動が頻発しているようであるが
“父の時代”には考えられないことだ
人は誰でも腹が減るとイライラし イライラが嵩じると怒りだす
その怒りのエネルギーが王様へのロイヤリティーをじわじわ侵食していく

いま 王様は八方塞だ
経済はめためた  自国の産業は表も“裏”も泣かず飛ばずなのに
経済制裁が追い討ちをかけ 巨額の核開発費が貧弱な財政をさらに圧迫し
せっかく芽が出かけた(闇)市場経済を結果的にデノミで根絶やしにした
(闇市場が流通と国民経済のベースアップに果たした役割は大きい)
中国からもらう“お小遣い”程度では実際どうにもならない
頼みの綱は 核を“人質”にした米国との直接交渉で
“体制の安泰”と巨額の援助を引き出すことだったのに
韓国哨戒艇『天安』の沈没事件で それもまさに“水の泡”
場合によっては体制さえも揺るがしかねない大事件に発展する可能性も・・
“偉大な功績”によって華やかに演出するはずだった権力継承も
デノミの大失敗で台無しになり タイミングを失してしまった
ほぼ世界最高水準の医療ケアを受けていたにもかかわらず
健康を大きく害し 王様としての在位期間も意識せざるをえない

ほんとは核も軍隊もプライドも捨てて 農林水産業を中心に据え
ブータンのようにGDH(国民総幸福度)を追求すればいいのに
(国民一人一人の幸せを高めようとするGDH・・いいよね これ)
軍事的には 中国の傘の下に入ればなんの問題もない
でも そんなことをしたら 軍が暴走するし 王様の身が危ない
そりゃ自分でまいた種だから仕方ないんだけれど・・・


とにかく流血のない民主化を願うしかないが
そのプロセスをイメージすることが どうしてもできない


2010.05.17:tnw

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