FPのひとりごと

▼一寸先は闇・・・A

1億円という金額が どんなもんかはさておいても
私に銀行の支店長が 声をかけてくれることが嬉しかった
それも 私の夢であった 共済の創設っちゅう話だもの
そりゃーもう舞い上がりますわな

電話をいただいて とるものもとりあえず支店に駆けつけました
支店長は当時ポツポツ出始めていたペット共済に興味がおありで

『どう やらない?』

と いきなりストレートを見舞ってきました

そこで 『やるっ!』 と言ったら

系列のベンチャー系融資機関にすぐ電話しそうなぐらいの勢いでした

私も“ノリ”で勝負する男ですから即答したかったんですが
1億円の融資 たいへんけっこうなことなんですが

借りたものは返さなならん これ当たり前!

で 誰が返すの? その1億円を!

誰って そりゃー 俺しかいないじゃん・・・

こういう当たり前のことに考えが及ぶにいたり
さすがに即答は避け ありがたい話を一旦持ち帰ることに

そこから事務所に1週間こもりっきりで調べまくりました
で 調べれば調べるほどハードルが高くなっていきました
どう考えても資金はあと数億円は必要になるし
採算が取れるのかどうかも なかなか判断ができない
考えに考え 悩みに悩み ついに結論を出した

    『無理』  と

苦渋の決断でした
せっかくいただいた チャンス 夢 1億円・・・
我が人生に そう何度もないことでありましょう
でも
イケイケの人生を歩んできた私にも ブレーキはありました

でもって 丁重にお断りしたのでありました

でも これが大正解だったんです 実は・・
 
2010.05.12:tnw

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