FPのひとりごと

▼懲りないリピーター?!

FPという仕事をしていると
多重債務系のご相談を受けることもある
ま 平たく言えば サラ金問題の事後処理だ
債務の整理・一本化 サラ金への交渉は
弁護士や司法書士の先生方の出番となるが
取っ掛かりの部分で我々にご相談される方も多い

この問題 貸出の上限金利が下がるのはいいことなのだが
それに付随する形で“貸し渋り”が起きそうなのが怖ろしい
サラ金で借りられなくなれば 次は“ヤミ金”という流れだ
違法だから“ヤミ”になるわけで 手を出したらおしまい
法に則って 正規の手続きで というわけにはいかなくなる
サラ金の過払金返還なら引受ける弁護士は わんさかいるが
ヤミ金の方になると 途端に心もとないことになってしまう


ご相談にいらっしゃるのが 借金をした張本人というのが実は少なくて
だいたいは 親兄弟・親族という関係者の方々が多い
もちろん仕事なので 解決へのフローとスキームをご提示し
場合によっては司法書士・弁護士につなぎ解決へ導くのだが
いつも気になるのが張本人の存在と動向だ
張本人が深く反省し 二度と過ちは繰り返さないという決意があれば
解決までのプロセスにも積極的に関与してくるのだが
関係者だけが一生懸命で 張本人が“お客様”みたいなスタンスの場合
特に 関係者が債務を肩代わりして弁済してやったような場合
(残念ながら これがレアケースではないのが実態だが・・)
もちろん 解決して一件落着にはなるのだが
事が一回ですまないことが多い
つまり ご本人が また借金をして多重債務をこしらえるのだ
本人 人間的に問題があるようには見えないのだが
金銭感覚が異常だ 先天的か後天的かは不明だが“ビョーキ”だ
こういう人は 生活苦から借金をするわけでもゼイタク病でもない
なのに なぜか借金に手を出し 借金を膨らませる
たぶん本人には“やっちゃいけないこと”という意識が欠如している
同じ過ちを二度繰り返せば 関係者にも見捨てられる 当たり前だ
その後は 絵に描いたような寂しい人生が待っている

一件落着の数年後に『懲りないリピーター』の話を
風の便りで聞かされることが多いが
こんなに やりきれない思いをすることもない・・

2010.04.22:tnw

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