FPのひとりごと

▼営業“虎の穴”H

◇◆◇オーダーのない営業に人格はない!◆◇◆


縁もゆかりもない土地で 一切面識のない人たちの家に
いきなり上がりこんで それなりの人間関係を無理やりつくり
ローンを組まないと買えないような高価な物品を短時間で購入させる
それが ローラー方式の飛び込み営業なわけで・・・
やっていた自分が言うのもなんだが かなりハードな“お仕事”だ
給与体系は当然のように歩合制 契約なしでは生きていけない

純粋な営業の世界では 年齢も性別も学歴も閨閥もまるで無関係
あるのは   “数字”   のみ
営業マンは 数字(実績・契約高etc.)でしか評価されない
どんな優秀な人材であろうと 数字がなければスポイルされる
数字がすべての 最高にシンプルで 最高にハードな世界
ここには “やるか” “やらないか” しかない
しかも “やり続けなければ” これまた意味がない(評価されない)

営業会社の壁面は 余白というか壁面の部分がほとんどない
社訓 営業訓 営業目標の横断幕 棒グラフ 成約の短冊・・
そんな中に営業マンの“決意表明”(営業のモットー)もあった
一生忘れられない決意表明が二つある

『知恵を出せ 汗を出せ それでもだめなら辞表を出せ』

 『オーダーのない営業に人格はない』

最初のは 営業マンとして どうやったら契約が取れるかまず考えろ
頭が悪くて考えられないなら訪問件数を増やせ(汗を出せ)
それでも結果が出なかったら潔く辞表を出せという意味 なかなかである

次のは かなり過激だ 
アムネスティ・インターナショナルから抗議が来ても文句は言えない
人格=人間の尊厳まで否定されるわけだからねー
でも むしろ営業の世界では当たり前のことだ と思う私は
人格を否定するなどということが 現実にあるわけはないが
実績もねーのに えらそうなこと言ってんじゃねーぞ!
こういう考え方は 確実に 営業の世界ではある あって当然だ
言い換えれば えらそうなことを言いたいのなら実績上げろ ってこと
若いときは考え方も過激で会社に言いたいことも山ほどある
でも実績のない営業マンの“ご意見”は負け犬の遠吠えだ
なので生意気を思いっきり言いたいがために歯を食いしばって頑張った
みたいなそういう側面も若い頃は確かにあった 私の場合

営業を通じて“いい思い”もいっぱいしてきたが
足を踏み外せば即死という綱渡りをしたこともあれば
地べたを這いつくばって泥水をすくって飲んだこともある
決してキレイごとだけで語れない世界であることも承知の上で

私は営業の世界が大好きだ


“数字がすべて”というハードボイルドな世界が好きになれないなら
営業マンになる資格はない





  
2010.03.20:tnw

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