FPのひとりごと

▼脱サラ物語J

使途不明金をクリアにして
金融機関から融資を受けられるようにせよ! って・・
まるで M:I(MISSION IMPOSSIBLE)の世界

銀行はもちろん実態を知っている 知っているが手を出せない
融資の要請を受けて財務諸表を精査したら なんのことはない
社長が会社に1億円返せばすむじゃん という話になってしまう
じゃ 社長に融資 といったって抵当権でぐるぐる巻き 担保がない
で 銀行も知らんぷりとなる
普通は ここで税理士も諦めるのだが 諦められないのが土建屋さん
仕事も減ってたいへんなのに 税金だけが増えていくのを見過ごせない

そこで 現場に強い“保険屋”の出番となる
まず ちょっと利息は高いがノンバンクから社長に1億円融資させる
社長は その1億円を会社に返金し これで代表者貸付金は消滅する
会社は その1億円で社長に一時払保険料1億円の生保に加入する
商品は一時払終身保険で 解約返戻率は3年で100%を超えていく
ノンバンクは法人を連帯保証人として この保険契約に質権を設定する
社長が無事に返済を終えて保険を解約すると社長の退職金のファンドになる

関係者以外はわかりにくいと思うが 八方丸く収まる“ドリームプラン”だ
このプラン 残念ながら発明したのは私ではない
九州地方(と聞いている)の税理士が必要に迫られて編み出したもの
それが外資系生保経由で我々のところまで情報がやってきたのだが
いやーあまりの見事さに驚嘆した 現場からでなければ生まれない発想だ
このプラン 顧客 ノンバンク そして銀行 のメリットが一番大きい
保険会社や我々代理店は 労多くして益なし(微少)だ
でも これぞ実践的リスクマネジメントと感服し 実践に相努めた

こんなことをやってるうちに“シンパ”の社長さんが増えてきたのだった




2010.03.05:tnw

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