FPのひとりごと

▼脱サラ物語C

『24時間戦えますか?』

かつて栄養飲料のCMでこんなフレーズがあったが
当時の私はまさに“それ”を地でいってる感じであった

抱えている案件があまりに多く 我が処理能力を超えていた
それでもバンバン営業して また案件が増えていく その繰り返し
数をこなしていく それしか生きていく方法がないのだから仕方がない

夜の12時を過ぎて入浴する
リラックスできるはずの入浴中も いろんな案件が頭の中を廻った
思い出すまいとしても出てくるのだからどうしようもない

湯船につかっていると 脳の血管がプチっと切れそうな気がした
後頭部が重くてモヤモヤし イヤーな感じがして動けなくなった
小一時間そのままだったり 気絶して朝を迎えたこともあった
まちがいなく心身ともに限界が来ていた

人間の脳がオーバーフローすることをこのとき初めて知った
パソコンならメモリー不足で メモリーを増設すればすむが
人間の脳ではそう簡単にはいかない ハードも不調だし・・ 
案件を詰め込みすぎると 最初に入っていた案件がはじき出された
アポイントを取って出向き 相手の顔を見て終わった案件だと思い出す
そんな普通では絶対考えられないことが現実に起こっていた
その場は 冷や汗をかきながら なんとかお茶を濁して帰ってきたが・・
本気で こりゃヤバイと思いながらも 走りを止めるわけにもいかなかった

走りを止めることは 即ち“破綻”を意味していた
2010.02.25:tnw

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