FPのひとりごと

▼そこは底なの?D

我が家のご近所さんの長男は
1年前は我が家の長男の同僚(先輩)だった
というより 彼の紹介でわが長男は入社の運びとなった
その彼がリーマンショックの直撃でリストラの対象となってしまう
その後 半年以上かかってやっと介護系の就職先を見つけ 一安心
と思ったら 今度は父親(アラ50)の会社が倒産してしまった


庶民の生活が傷んでいる
じわじわではあるが 確実に一歩ずつ?傷みが進んでいる
仕事を求めている人に 仕事がない まったくないといってもいい
有効求人倍率は 現実的・体感的にはほぼゼロに近い
休職中の方がときどき相談(雑談)にいらっしゃるが
もう何社も面接を受けたが履歴書を受け取らない会社の方が多いと言う
求人票は出していても 採用の意欲はほとんど感じられないと言う
でも 企業を責めるわけにもいかない 企業だって生き残りに必死だ

ものごとにはすべて限度というものがある
そこを踏み越えたらパンクするというラインだ
そのラインがどんどん目前に迫ってきている感じがする
個人にも 家庭にも 法人にも そして国家にも

表面的には米国株につられて日本の株価も上がり為替も円安基調
景気の底入れも果たし いよいよ回復軌道か などという楽観論もある
しかーし ファンダメンタルにはなんの明るさも見えない
というよりどっから見ても奈落のスパイラル的要素しか見当たらない
もし中国が政治的にこけたら(大いにありうる話だが)
恐慌脱出の突破口はどこを探してもまったくなくなってしまう
もうそうなると底どころの話ではない “底抜け脱線ゲーム”だ(知らんか)
世界中に失業者があふれ 暗黒時代が最低でも10年は続く

二番底など恐れている場合ではない
底なんか早めにバンバン来てもらえばいい
底が来れば あとは反転するばかりなんだから
 


2009.12.29:tnw

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