FPのひとりごと

▼永遠のマドンナJ

二次会で盛り上がり
我々(俺と親友)はK子さんに提案した
3年後の○月○日に△△で逢いましょうと
K子さんとの絆がプッツリ切れるのが怖かったのだ

K子さんは快諾してくれた
いやー心底うれしかったねー
切れると思っていた絆がなんとか繋がったんだもの

楽しかった“最後の宴”も終了し
我々はK子さんを見送った
カジュアルな装いなのに優雅な後姿だった・・


さて3年後
俺も親友も留年して5回生になっていた
ちょうど就活の頃であったが スケジュールはしっかり開けておいた
親友も3年間この日を待っていたようで興奮気味だった
親友は前の日から我がアパートに逗留し準備万端だった


いよいよ当日の約束の時刻 約束の場所
胸が異常に高鳴り いやがうえにも高まる期待
ああ〜 K子さんに逢えるんだ−!!

ところが

待てど暮らせど K子さんは現れない
30分経過しても やっぱり現れない
あせってくるとともに一縷の不安が心をよぎる
まさか まさか 忘れてる なんてことは・・・

実家に電話して 実家からK子さんに連絡してもらった
やっとのことでK子さんと電話で連絡がついた
懐かしい声ではあったが・・ なんとなんと忘れていたのであった

『ガ−ン』大ハンマーで後頭部を殴られたような気分だった

K子さんは 一生懸命謝って『明日会おう』と言ってくれた
でも 翌日は第一希望の会社の面接日であった
さすがに面接をキャンセルすることは許されない状況だった
やむなくK子さんの申し出をお断りした

いろんな意味でショックだった
逢えるチャンスなのに面接日と重なったこと
K子さんが約束をわすれていたこと
そして たぶんもう一生K子さんと逢えないであろうこと・・

失意のまま 我が青春の純愛は昇華した
永遠の思い出 永遠のマドンナになって
でも ショックはショックであったが
逆に考えれば 約束を忘れるほど幸せな充実した日々を送っていたと
考えられるし そう考えたい いや絶対そうなんだ と
自分に言い聞かせ 宝石箱に思い出とともに封印した

それ以来 宝石箱は封印を解いていない これからも永遠に
2009.11.12:tnw

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