FPのひとりごと

▼後悔先立たず・・A

私 父親としては
3人の子供にできる限りのことを
してきたんじゃないかと自負している
たーっぷりと愛情を注ぎ込み可愛がった
まだ幼い頃は 仕事でどんなに忙しくても
週に1回は休みを取り 遊びに連れていっていた
子供に聞くと ほとんど覚えていないと言う・・
まあ自己満足なんだろうが 親としても充実していた

次男坊は上二人からはちょっと歳が離れていたので
最後の子育てと思って 思いっきり可愛がった
次男坊は 生き物が大好きで近所の犬とも仲良しだった
ある日 お祭の屋台で金魚すくいをしたが
本人の収穫は悲しいかなゼロであった
落胆してる彼を見て祖母が金にあかせて5匹ほど乱獲した
それをもらった彼は 当然ながら『飼う』と言い出した
さあたいへんである
金魚鉢 ポンプ 敷石 カルキ抜き 餌・・・
土管風の金魚の隠れ家や人工の水草まで用意させられた
金魚鉢はどんどん大きくなっていった
最初は2・3日でも生きてくれれば・・と思っていたが
この金ちゃん達すこぶる長生きであった
彼が一所懸命お世話したからだろうが最長は2年も生きていた
屋台の金魚としてはギネスものではなかろうか
1年経過する頃から 1匹 1匹と死んでいったが
それを見つけては 近所の川へ流してあげるのだが
彼の目からはいつも大粒の涙が滴り落ちていた

2年目になろうかという頃 その悲劇は起こってしまう
2009.10.05:tnw

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