FPのひとりごと

▼青春のキネマD

中3になっても
僕を取巻く環境に変化はなかった
生徒会と風紀委員長を兼務しながら
ときどき部活に顔を出すという学校生活

チームでのポジションは ポイントガードの二番手
自分では そこいらへんあたりのような気がしていたが
なにせ練習に満足にいけないのでしょうがない
どこにでも“いい顔”をしていたのでどれも中途半端だった

そんな中で 最後の中体連が始まった
背番号は2年の最初はキャプテンナンバーの『4』だった
それが中体連のときは もう記憶にないが二桁だった
悔しかったが それが現実 受け入れるしかない
我がチームは順調に決勝まで進んでいった
優勝すれば 郡大会 県大会 が待っているのであった

決勝戦の相手は 因縁のライバル校 H中だ
ゲームは一進一退のまま 同点で延長戦に突入する
僕? 一度も出番のないままベンチで応援をしていた
もう このまま出番はないものと とうに諦めていた
ところがレギュラー組みが消耗して次々離脱
ベンチがめちゃくちゃ忙しくなってきていた
リザーブをドンドン投入していくが戦況は変わらない
とうとうリザーブは僕だけになっていた
コーチがベンチを見渡して『なんだオマエいたのか』と言った
誰のことかと思ったら僕のことだった
そしていきなり選手交代を告げられたのであった・・


2009.09.30:tnw

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