FPのひとりごと
▼言うよねー!?Bのつづき
更新型の生命保険には“功罪”があるといった
ならば “功”の方も言っておかねばフェア−ではない
常日頃 中立・公正なFPをモットーとしている私としても
ここんところはちゃんと言っておかねばならない!
20〜30代の世帯で
夫がサラリーマン 妻が専業主婦かパート 子供が2人
こんなごくごく普通の世帯があったとしよう
ここんちで加入している保険が更新型の定期付終身保険でした
保険料は夫の分だけで月払なら1万円台でしょう だいたい
ここで夫が病気で急死してしまったとすると
ここんちの暮らしは たちまち立ち行かなくなってしまう
交通事故や労災の被害者なら相手側の任意保険や労災保険で補償もあるが
労災に無関係な病気で亡くなった場合は社会保険からの給付もわずかだ
そんなとき 生命保険から3千万とか5千万とか払ってもらえるのは
“地獄に仏”で こんなありがたいことはない
これを仮に“終身保険”だけでカバーしようとしたら
保険料は更新型の数倍は まちがいなくする
同じ保険金をもらうために要するコストは更新型が断然有利だ
ここが更新型の“功”つまりメリットの部分だ
が しかし よく考えてみていただきたい
みなさんの同級生で“物故者”は何人ぐらいいますか
70も過ぎれば“櫛の歯が欠けるように”となるんでしょうが
それまでは あいつとあいつ・・ぐらいのもんですよね
なにが言いたいのかというと
若くして亡くなってしまう人は極端に少なく
平均寿命をまっとうする人が圧倒的に多いということです
極端に少ない人たちのために安くて良質な保険を用意していただくよりも
大多数の人たちのために“それなりの”保険を用意していただきたい
そう思うのが しごく当然でしょ
ところが現実は何十年も保険料を払い続けてきて
さあ これからというときに バーンと保険料が上がり
しかも70歳以降は大きな保障はほとんどなくなってしまう
一体なんのために何十年も保険料を払いつづけてきたのかと
首を傾げざるを得ない
こういう仕組を理解してて加入してたのならまだいい
私に相談される方は それを知らなかった方がほとんどだ
ある本に更新型の定期付終身は『不幸の宝くじ』だと書いてあった
若くして亡くなるのは不幸の極みだが
生命保険的には宝くじに当たるようなもんだと・・・
言い得て妙である
2009.09.04:tnw
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