FPのひとりごと
▼貧乏の楽しみG
そしーて 僕は 途方にくれる・・♪♪
大都会に無一文で放り出された “僕” ってか
まあ 寮費は天引きされていたから
朝飯と晩飯は大丈夫だったので
問題は昼飯と遊興費ぐらいのもんでした 実質は
でも若い私には特に遊興費はえらいたいへんな問題でした 正味
無一文で出社した私の“落込み”に気付いた友達が
『オマエ 元気ね−けど 腹でもこわしたか』
ま ちょっとこわしたといえばいえなくもないが・・・
おいおい ちゃうやろが 銭や 銭がないんや!!
事情を話したら
『なさけねーやっちゃ!』 と一言
言われるまでもないわいと思ったが事実だからしゃーない
でも さすがに不憫と思ってくれたその友達が
社内に“緊急回覧”と“募金箱”を回してくれた
正直 その気持ちだけでもありがたかったが
期待はしていなかった 全然
ところが その日の昼の社食で贈呈式が執り行われたが
なんと中には20万円以上が入っていた
新入社員だけで回そうと思っていたが
動きに気付いた先輩社員や上司の方々までもが“募金”してくれて
なんと なんと 給料以上に集まってしまった
集めた友達も反響の大きさと金額に戸惑ってしまったが
もう 引くに引けず かといって集まりすぎたとも言えず
金額は そいつと俺の秘密ということにして
ありがたくいただき 御礼状を回覧で回したのだった
だって今更 お昼代と飲み代がほしかったんです
なんてことを 言えるわけがないじゃない
いやー人の情はありがたいもんだ などと思いながらも
さすがに 派手に遊ぶわけにもいかず
謹慎みたいにして寮を出られず
結果的には 遊興費を使うわけにもいかず
ありがたいやら つらいやら さびしいやら
なんとも不思議な1ヶ月を過ごしたのでありました
2009.08.21:tnw
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