FPのひとりごと
▼職業の有用性A
『その仕事は人(顧客)のためになっているか』
なんちゅうことのない表現に見える?
そうでしょうねー
でも この対極にあるものを表現すれば
『その仕事は自分のためになっているか』
となる
誰だって最終的には仕事の結果が自分に跳ね返ってくるのを
期待しているし 全くリターンがゼロでは仕事が続かない
そりゃーそうなんだが そのプロセスが問題なのよ
ガリガリ ガリガリ 自分のためだけに仕事をしたらどうなるか・・
数年前 有力なクライアントから
ちょうど4年後の資金需要に対応できる事業保険のオファーがあった
4年間積み立てて その時点で“戻り”の一番いいやつを ということ
すぐに2社に絞り 見積してみたら
返戻率ではA社の方がB社より0.1%上だった
当然 A社で行くべきなのだが 問題は“手数料”であった
手数料とは代理店が保険会社から受け取る報酬のこと
これが A社:B社=1:3 なのであった
つまり 倍半分どころか“3倍3分の1”ということ
悩みましたねー とことん
クライアントのための仕事だということは勿論わかっちゃーいるけど
自分は経営者でもあるわけで“売上”も意識せにゃーならん
なんだかんだいっても 目の前に札束がちらつくわけです
そして 悲しいかな“自分の欲望”に負けてしまうのです
0.1%だし まあほぼベストじゃん 大丈夫 大丈夫・・・
ところが これが全然大丈夫じゃなかった
クライアントはアイミツを取っていて
その中の一社がA社で見積をぶつけてきた
たかが0.1% されど0.1%!!
結果は言うまでもない
しかもクライアントは当社がA社も扱えることを知っている
大口契約だけでなく 大事な大事な信頼まで失ってしまった
悲しかったねー とことん なにがって? さもしい自分が!
このとき以来 仕事の方向性で迷ったら
『その仕事は人(顧客)のためになっているか』
これを自問し 方向性をきめたり修正したりするようになった
えらそうなことを言える立場にないことは十分承知の上だが
ドーンと出現しては バーンと消滅していく“時代の寵児たち”
彼らには こんなめちゃシンプルだけど商売の鉄則であること
これがわかってなかったんだろうねー
2009.07.23:tnw
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