FPのひとりごと
▼Y君のことD
救急で入院した公立病院から転院したリハビリ専門の病院
週2回の入浴(機械浴)でお世話になってる障害者療養施設
ここには 両方とも共通の空気が流れています
どんよりとした空気で 無風で乾ききっています
一部奇声を発する方はいらっしゃっても
基本的には(前向きな)会話はなく 静かに時が流れています
食事のときなどは その空気を特に感じていました
本来楽しいはずの食事の時間がちっとも楽しくありません
単純に“飯がまずい”という理由があるにはありますが
誰もが他人との接触を拒む というより接触したいという気持ちがなく
一人でTVを見ながら黙々と食べ 勝手に“ごちそうさま”していきます
私はそれがいやで 近場の人といろんな会話をしていました
気持ちが暗くなって 自分の殻に閉じこもりたくなる気持ち
それは 自分にもありましたから よくわかります
でも 理由はそれぞれでしょうが“なっちゃったんだから”しょうがない
そこで殻に閉じこもっていたんじゃますます気持ちが内向きになって
自分で自分の障害(障壁)をつくってることになるような気がする
施設にいれば 身の周りのことをなにからなにまで職員がやってくれる
そうすると 自分でやれることも少しずつ頼んでしまう
ここしか人間関係がなくなってしまうので 甘えたくなる
私もそうだった
でも それじゃいかんのよねー
結局 職員は職員 仕事でやってるだけなんだから
自分の事は自分でしたい! という気持ちが大事なんだと思う
そういう気持ちになったからといって すぐにできるはずも無いのだが
せめて気持ちだけでも前を向いていないと 人間がだめになってしまう
我々が完治するということはイコール奇跡ということを意味する
入院直後 主治医じゃない回診にきた医師が
『奇跡だって起こるかもしれない』と言ってたのが忘れられない
嬉しかったのではない 普通に治ると思っていたので
それが奇跡に近いとわかって ものすごいショックを受けたのだった
でも 動かない指が1ミリでも動くように
ゼロに近い握力が1キロになるように 努力することはできる
かっこよく言えば そこにのめっていくのが“生き様”なんだと思う
私は いつまでも 前に前にのめっていきていきたい
ちょっとかっこつけすぎでした今回は・・・ アハハ
2009.07.11:tnw
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