FPのひとりごと

▼永遠のマドンナC

新潟には
『杉と男は育たない』という
言い伝え? 格言? のようなものがあった
確かに 海辺の杉は日本海の強風で斜めに伸びてたし
新潟の男は 学生に限れば“こつまんない”奴が多かった
でも
その逆を言えば『女は育つ』になるわけで
新潟の女性には色白の美人が多かった
私のマドンナ K子さんは 中でも飛び切りであった
半世紀生きてきて いろんな女性芸能人も直接見てきたが
K子さんを超える女性にめぐり合ったことはない

顔は若いときの十朱幸代から“いやらしさ”をそっくり抜いた感じ
スタイルは ほどよく痩せていて 身長は160cmぐらい
ドレスアップした洋服もカジュアルも和服も似合う
普通これだけ“いい女”の条件がそろえば
ブイブイ言わして鼻持ちならない女になってもなんの不思議もないところだが
K子さんは あくまでつつましやかな性格の持ち主であった
まさに“掃き溜めに鶴”であった
店は もちろんきれいでこざっぱりだったから“掃き溜め”では失礼だが
K子さんの美しさがあまりに際立っていたのでこう表現せざるを得ない

いつしか週に2回は通うようになって常連の仲間入りをしていた
カウンターに一人で座る独身男の目的はもちろんK子さんだった
でも連中とはライバルというより仲間意識のほうが強くて
『K子さんを守る会』などというものをつくるのだが
さて はたして K子さんをなにから守るというのだろうか
それは いまもってわからないままだ

ここだけが つまらなかった学生時代の“オアシス”だった
2009.07.03:tnw

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