FPのひとりごと

▼偉人たちのリングA

    
   寺山修司

ヤバイねー このおっさんは

中年以上の方なら
タモリがTVで形態をマネしていたんで
ちょっとは記憶の片隅にあるんじゃないかと思うが
青森弁まるだしで 競馬放送の解説などをしていた
しょぼくれた 田舎のおっさん にしか見えないんだけど・・
私には 存在が過激で切先が鋭角的すぎて 蓋を開けることさえ憚れた
日常をなんとか打破したかった青春時代なのに
このおっさんの世界に入り込んだら自分の存在さえ打破されてしまう
本気でそう思い 意識的に“接触”を避けていた そんな存在
でも その存在を常に意識し続け 結局は大きく影響を受けた我が人生 

何者か? と問われれば
異才の詩人 スピードと鋭角的であっても様式美を持つ感性の詩人(歌人)で
至高の異空間 劇団《天井桟敷》の主宰者であり
非モラルを平準化して 常態化してしまう哲学者
ごめんなさい 私如きでは とても表現し切れません

だいたい その著作が

『家出のすすめ』  『書を捨てよ、町へ出よう』

こうこられちゃ こっちはもうどうしようもないじゃない
“わかっちゃいるけど やめられない そーれ・・・”てなもん
自分を完璧に見透かされて もう否定のしようがない
それが故に 完全に融合することによって瓦解していく自分が怖い
完璧な教義を持つ宗教なのに(だからこそ)帰依できない
と言ったらいいのか んんんん・・・ わかってくれ!

三島由紀夫との対論のテーマは

 抵抗論−エロスは抵抗の拠点になりうるか   だぜ!

ぶっ飛んじゃうよねー

                   (つづく)


2009.06.25:tnw

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