FPのひとりごと

▼脅威の257!C

我々『シラケ世代』は
ボウリングブームにも乗り遅れていましたから
当然ながら マイボール マイシューズなど持っていません
その日も ボウリング場のシューズを借りて
くすんだ緑色の そこらじゅうに傷がある
13ポンドのハウスボールを借りてプレーしました

数レーン隣にいる山中プロの“すかした”練習が
私の闘争心に(勝手に)火を点けていました
プロは私などもちろん眼中になかったのでしょうが・・
私は自分で言うのもなんですがスポーツなら何でもできました
ただし どれもレベルは中の上ぐらいのもんでした
でも“前向きにカーっときたとき”には
火事場のクソ力で 自分でも信じられないようなプレーをしました
このときが まさにそんな感じのときでした

遠くに並んでいるピンは かすんでよく見えないので
手前のスパットを見て あとは力いっぱい投げました
ちぎっては投げ ちぎっては投げ という感じでした
あっちゅうまに 9フレまで投げていました
当時は スコアは手書き(セルフ)です
9フレのスコアを自分で書いて自分でぶったまげました
1〜9フレまで9連続蝶ネクタイマーク=9連続ストライク!
ありえない!? そう思うのが至極当然です!
それまでのハイスコアが180ちょっとぐらいで
ノーミスゲームもまだやったことがないのに
やってる自分が 一番信じられない! てなもんでした

ここまでくると ホールの人も山中プロも
正体不明の酔っ払いボウラーを無視できずチラ見しています

                   (つづく)


2009.06.22:tnw

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