FPのひとりごと

▼永遠のマドンナA

そこは 正確には居酒屋ではなく
料亭と小料理屋の中間のような存在
親友に言わせれば これが東京にあれば
高級料亭と言ってもいいくらいの佇まい
でも中の雰囲気は落ち着いた居酒屋という感じ
お客さんも 中年以上のサラリーマンが多かった

その店を前に 20歳の私が
中に一歩踏み込めず 行きつ戻りつ・・
こんなドキドキしながらもカラダがフワフワしたような感じ
初恋のときに 公園に彼女を呼び出し告白したとき以来だ

きっかけは 約1週間前のことだった
当時 中学生相手の学習塾で講師のアルバイトをしていた
そこの慰労会かなんかで経営者に連れて行かれた店だった
『○梅』という名前であったが 明るくて綺麗な店であった
そこに“彼女”がいらしたのである
衝撃的であった!
綺麗な女性や可愛い女性は それまでもいろいろとお会いした
が そういう表現を超越した存在 いわば“美しさ”そのままであった
そんな美しい方が にっこりと輝く笑顔で接客してくださる
夢を見てるんじゃないかと思わせるほどの鮮烈な出会いであった

1週間後 どうしても再会を果たしたく
一人で その店に出向いたのではあったが
入れないのです ナンパをしまくり ポン引きまでしていた私が
まるで初恋に心が揺れる乙女のようでした(書くのは勝手でしょ)

そして とうとう意を決して 引き戸を開けました                     
2009.06.18:tnw

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