剛くん　全然平気だよ！②:ＦＰのひとりごと

ＦＰのひとりごと

▼剛くん　全然平気だよ！②

　翌朝　息苦しくて目が覚めた
　変な間取りのアパートで
　四畳半の“半”のところが押入れになっていた
　その押入れに頭を突っ込んで？
　＝折りたたんだ布団の中に頭を突っ込んで
　寝てた(倒れてた)ようで呼吸困難寸前だった

　起きたのはいいが　昨晩の記憶が全くない
　生まれて初めての記憶喪失
　やっちまったことがある人はわかると思うが
　自分が“喪失”の間になにをしてしまったのか
　めちゃくちゃな不安に襲われる
　そのとき　気付いてしまった
　頭が濡れていることを・・・・
　『なにをしたんだ　俺は？』
　ますます不安が募る

　向かいの部屋の友達におそるおそる聞いてみた

　『昨日　俺はなにをしたの？』

　『おまえ　覚えてね－の！』

　『・・・・・』

　聞いて　ぶっ飛んでしまった

　異常なペースで飲みまくった私
　目がうつろになり　まもなく異次元に
　言動が意味不明になってるところぐらいまでは
　まだ救いようがあったらしいが
　そのうち　みんながいる前で『風呂に入る』と言って
　脱ぎだして　すっぽんぽんになったんだって
　そしてそのまま廊下を闊歩して風呂に
　一同　驚嘆・驚愕の後の大爆笑
　もうここまでで　生きていけないぐらいの恥であったが
　さらに
　１時間しても　出てくる気配がないので
　心配して見に行くと　浴槽で大いびき
　なにをどうしても起きる様子がないので
　困った住人たちは総出で風呂から引き上げ
　服を着せ　部屋に放り込んだんだって
　全部聞いて　『・・・・・・・』
　さすがに　地球滅亡前日のように落ち込みました
　１８の私　まだ面も皮も薄かったんだねー
　それから　１週間は部屋でひっそりしてました

　でも　立ち直りの早い(反省を知らん)私
　このときから何度愚行を繰り返したことか
　馬鹿は死ななきゃ治らない！！

　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）

2009.04.29：tnw

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