FPのひとりごと
▼カタ雪ロマンC
人には
終生忘れえぬ光景
亡骸とともに棺桶にしまっておく
そんな光景・シーンがいくつかあるんだと思う
カタ雪をはるばる渡って辿り着いた
鉄塔と左カーブの小川
なんの変哲もないし 美しいものでもない
なのに なぜか 一生忘れられません
理由は よくわかりません
記憶のエアポケットみたいな感じです
私 よく 空を飛んでいる夢を見ます
一番最初に 飛んだのは 中学生のときでした
飛んで 最初に辿り着いたのが“ここ”でした
着陸したとき 鉄塔の周りには 鳶が2・3羽いました
似たような記憶で
あれはなんだったのか
いまでも よくわからない記憶があります
小学校の高学年だったと思いますが
雨の日の午後 放課後かなー
北のはずれの第四校舎の2階で
北側の窓から 少年は ぼーっと外を見ていました
窓ガラスから見える風景は 雨で揺れていました
そこに ぬーっとして ひょろりと高い鉄塔がありました
ありました・・ 見たんだからしょうがない
どう考えても あの近辺に 鉄塔などあるはずはないのに・・
そぼふる雨の中に悠然と立つ鉄塔を見たんです
見たんです・・・
しょうがないから これも棺桶にいれてこう
(つづく)
2009.02.13:tnw
⇒HOME
copyright/tnw
powered by samidare